■編集部 マツナガはこう見た!!!
ZERO9に乗ってみて感じたいいところのひとつ目は乗り心地。前後に装着されているサスペンションのおかげで安定感があった。ある程度の凹凸であれば苦にせず快適に乗れた。
電動キックボードを選ぶ際は、絶対にサスペンション付きのものを選んだほうがいい。パワーも結構あって、音羽ニュルのきつい坂でもグイグイ登ってくれた。
逆に物足りないのが、パワーのコントロール精度。カーブを曲がる際にこれが重要なことがよくわかったので改善してほしい。
制動力については、国沢氏とアルバイトの小熊は特に不満はなかったようだが、個人的には時速20km超からの急ブレーキ際の挙動に不満が。
制動力自体は高いのだが、タイヤがロックしてリアが流れて転びそうになるのがイマイチだった。
いろいろケチをつけたが、電動キックボードの運転、すっげー楽しかったッス!!
●編集部マツナガの評価
・パワー感:★★★★☆
・安定性:★★★★☆
・制動力:★★☆☆☆
■編集部 オグマはこう見た!!!
初の電動キックボードがSWALLOWのZERO9となったわけですが、加速感は上々。
30km/h程度まで速度が乗ると安定感が増して気分爽快です。これは楽しい!
一方で苦手なのが低速域。
制御の問題だと思うのですが、クルマで言うとドッカンターボのような感じで、スロットルの開け具合で極端に加速感が変わる感覚です。乗り慣れるまではギクシャクしそうで少し怖い。
もうひとつ苦手なのが緊急回避。
私の運動神経がイマイチなのが主な原因な気もしますが、フルスロットルから障害物を避ける実験では、荷重をかけて曲がろうにも時すでに遅しで、まっすぐ突っ込んでしまう始末でした。
とはいえ、慣れてしまえば楽でしょうし、クルマのトランクにも楽々積めてしまうコンパクトなボディはZERO9の大きな魅力。
旅行でクルマのトランクに乗せて、宿泊先での移動手段として乗るなんて使い方、最高だと思います。
●編集部オグマの評価
・パワー感:★★★★☆
・安定性:★★★☆☆
・制動力:★★★★☆
■自動車評論家 国沢光宏はこう見る!!!
私は初期型と最新型のセグウェイを持っているけれど、その間の進化には驚くべきモノがある!
もはや4年前の電動キックボード、剛性や細部の作り、操縦安定性に至るまでまったくお話にならない。
ちなみに4年前のセグウェイも世界中でシェアリングされてた製品のため、当時トップ水準だった。
しかし4年でたくさんのノウハウを貯めたのだろう。とても扱いやすい製品に仕上がっている。
そんな基準を当てはめて評価すると、今回試乗したZERO9、残念ながら洗練度という点で少々惜しい。
例えばアクセル。指でトリガー引っ張るタイプになっており、身体が動くと大雑把な操作になってしまう。トリガーの角度と場所もブレーキレバーと干渉しており操作しにくく、疲れてしまう。
タイヤサイズも公道を移動しようとするには小さい。最新型のセグウェイ、10インチサイズです。
道路の縦目地を斜めに通過したり、少し大きめの段差など通過する際、タイヤサイズは安全性に決定的な影響を与える。セグウェイは世界中の使い方を分析した結果、10インチになったんだと思う。ただ細かい部品のクォリティはさすがスワロー。リアサスペンションなんか凝ってます。
内容を考えたら価格だって頑張っている。タイヤサイズを見直し改良を加えていけばバッチリかと。
●国沢光宏の評価
・パワー感:★★★★☆
・安定性:★★☆☆☆(2.5)
・制動力:★★★★☆
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