すぐに直せる「酔わないドライブ」同乗者が酔いやすい運転してませんか?

すぐに直せる「酔わないドライブ」同乗者が酔いやすい運転してませんか?

 秋の行楽シーズンへと突入し、また、政府による旅行支援が始まったこともあって、旅行の計画を立てている人も多いだろう。ただ、「家族がクルマ酔いしやすくて、マイカーでの旅行が難しい…」と悩んでいる人もいるのではないだろうか。

 クルマ酔いは、酔いやすい人と酔いにくい人など、体質によるところもあるが、ドライバーの運転操作や、事前の準備などで、ある程度回避できることもある。同乗者のクルマ酔いを防ぐポイントをいくつかご紹介しよう。

文:立花義人、エムスリープロダクション
アイキャッチ写真:Adobe Stock_yamasan
写真:Adobe Stock、写真AC

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原因はさまざまだが、「揺れ」が原因ならば運転操作で避けられる

 「クルマ酔い」の原因はいくつかある。単純に体調がよくなかったり、食べ過ぎや空腹の状態でクルマに乗っていた、直前に柑橘系のドリンクを飲んだ(みかんやオレンジといった柑橘類は胃酸の分泌を促すため)などでもクルマ酔いを引き起こすし、ストレスがかかっている状態でも、クルマ酔いになってしまうこともある。

 「クルマの揺れ」によるクルマ酔いは、耳の中の内耳にある「三半規管」と「耳石器(じせきき)」という器官が受け取る、乗り物の揺れや不規則な加減速の反復という情報と、目や身体から入る情報とが異なることで、自律神経系の病的反応を起こしてしまい、これがめまいや吐き気、嘔吐などの症状となって表れてしまうことだという。この場合、同乗者をできるだけ揺らさない=クルマをなるべく揺らさないように運転をすることで、クルマ酔いをある程度避けられる可能性はある。

 また嗅覚からの不快感、つまり嫌なニオイやストレス、不安などの精神的なものも乗り物酔いに関係するといわれている。特定のニオイを嗅ぐと気持ち悪くなってしまうという人もいるかと思うが、それはそのニオイを嗅ぐことで過去の記憶がよみがえってしまうことで精神的な不安を誘発し、クルマ酔いを引き起こしてしまうようだ。

 これに関してはニオイの元となるものを取り除き、車内をきれいにしておくことで対策ができる。食べ物や飲み物を車内で取る時は脂っこいものを控え、換気を十分に行うといったことで酔いにくい環境を作り出すことができるだろう。以下では「揺れ」をできるだけ起こさない運転方法をご紹介しよう。

アクセル/ブレーキ操作は、わずかな力加減を大切に

 なるべく揺れの少ない運転をするために最も重要なのは、アクセルとブレーキの操作だ。ドライバーはスムーズに操作できていると思っていても、細かな揺れが起きてしまっている可能性はある。

 たとえば、ATセレクターレバーをDレンジのまま赤信号で停止しているとする。再発進する際、クリープ現象でクルマが前に進もうとしているため、「ぱっ」とブレーキペダルから足を離すだけでも、それなりの振動が体に伝わってしまう。特にアイドリングストップ付き車の場合、エンジン再始動の振動と、動き出しによる揺れが重なり、不快な発進時振動となりやすい。そのため、完全にブレーキペダルから足を離す前に、エンジン再始動の振動をまず吸収し、ワンテンポずらしてからアクセルに踏み変えたほうが、不快な振動は低減できる。

 アクセルに関しても、巡航速度に至るまでぐぐっと力強く踏み込むのではなく、きちんと流れについていける加速力を一定に保つ感覚で踏んでいくのが理想。巡航速度に達したあとは、次の減速まで、アクセル踏力を維持すること。もし速度の微調整が必要な場合でも、アクセルを急激に緩めるのではなく、ほんのわずかに力を抜くだけで減速できるようなテクニックを身に着けておきたいところだ。そのためには前走車の速度だけでなく、その前のクルマの速度や信号が変わるタイミング、道路の勾配などにも注意を払う必要があるだろう。

ブレーキはじわりと踏みはじめ、踏力を一定に保って減速することを目標にしたい(PHOTO:Adobe Stock_gnepphoto)
ブレーキはじわりと踏みはじめ、踏力を一定に保って減速することを目標にしたい(PHOTO:Adobe Stock_gnepphoto)

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