「やめろー」対岸の火事じゃない注意すべき同乗者のマナー&道交法違反

違反&恥ずかしいのWパンチ!! ダッシュボードはフットレストじゃない

対岸の火事じゃない!! 同乗者のマナー違反の代償はあなたが払うんです!
ダッシュボードはフットレストじゃありません。「足がむくむから~」なんて言われても、決して許してはいけない行為なのだ

 海水浴場などの観光地でけっこう見かけるのが、助手席側のダッシュボードの上にドカ~ンと両足がのっかっているクルマ。

 これは、「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」という道路交通法第70条に抵触すると見なされる可能性がきわめて高い行為なのだ。

 助手席の人がダッシュボードに足をのせると助手席側のドアミラーの視界が遮られてしまうからだ。

 違反として取り締まりを受ければ、普通車で反則金9000円、違反点数が2点が科せられる。

 たまに子どもが足を乗せていたりするのを見かけたりすることもあるが、もちろん、子どもだって同じ。「子どもがやっていたことなんで~」なんて言い訳は通用しない。

 そもそも、ダッシュボードに足をのせるという行為は行儀が悪い以外の何ものでもない。そんな同乗者を乗せているとあなた自身も周囲の人から同類と見られてしまう。心の友でも大切な彼女であっても、毅然とした態度で注意をしよう。

定員オーバーは窮屈じゃなきゃOKじゃない

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子どもを乗せる時は要注意。スペースにゆとりがあるから大丈夫と思いがちだが、ゆとりがあっても定員オーバーは絶対ダメ。定員を超えれば走行に支障が出る恐れがあるのだ

 「ちょっとそこまでもう1人乗せてって~」と頼まれたものの、その1人を乗せたら定員オーバー。一度断ったとしても、座席にけっこうゆとりがあると「1人くらい大丈夫でしょ?」とゴリ押しされたら、「仕方ないか……」と思いがち。

 しかし、定員オーバーは道路交通法第57条の「乗車又は積載の制限等」に抵触し、あなた自身に定員外乗車として普通車で6000円の反則金、違反点数1点が科せられる。

 うっかり定員オーバーになってしまいがちなのが子どもを乗せる場合。子どもとは12歳未満で、12歳以上は大人と定義されている。体が大きい小さいは関係ない。

 子ども1.5人で大人1人分。ということは、乗車定員から大人の数を引いて、その数に1.5掛けることであと何人、子どもを乗せてOKなのかを割り出すことができる。

 たとえば、乗車定員5人で、大人が3人乗車している場合、(5-3)×1.5=3。つまり、子どもはあと3人乗せられるということになる。ただし、チャイルドシートを付けていてスペースが十分ではないなど、ギュウギュウな状態は危険なので、スペースと相談することも必要だ。

 定員は国土交通省による「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」に定められていて、シートベルト同様に「安全を確保できる人数」という観点から決められているもの。車内には定員分のシートベルトしか設置されていないうえ、走行性や操作性に影響を及ぼし、事故を起こしやすくなる恐れもある。

 定員オーバーは見つからなければ大丈夫と軽く思ってはいけないのだ。

抱っこはチャイルドシートがわりにはなりません!

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衝突事故を起こした場合、子どもを抱え続けることはできなくなり、子どもはフロントガラスを突き破って外に放り出されしまう確率が高くなる

 前項同様、「ちょっとそこまで乗せてって~」と。ちょっと待て、その人の腕の中には乳飲み子が……。しかし、あなたのクルマにはチャイルドシートがついていない。そんな時は心を鬼にして断ろう。

 6歳未満の子どもの場合は絶対にチャイルドシートにのせなくてはならないのだ。「大丈夫。私が抱っこしているから」と言われても、大丈夫じゃない、絶対にダメなのだ。道交法の第71条の3の3項に定められている「幼児用補助装置使用義務」違反となり、あなたに違反点数が1点が科せられてしまうのだ。

 チャイルドシートは命を守るための装備。抱っこでは衝突時の衝撃で子どもを抱え続けることは不可能で、最悪の場合、子どもがフロントガラスを突き破って車外に飛び出してしまうこともあるのだ。

 自分の点数ではなく命を守るという意味でも、ここは毅然とした態度で断るほうが相手のためにもなるのだ。

 ただし、子どもが高熱を出して救急病院に連れていくといった緊急事態で乗せてあげるような場合は例外として免除される。

【画像ギャラリー】同乗者の違法行為の責任は運転者が負うことになる!?(6枚)画像ギャラリー

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