「今の時代、おっさんはどんなクルマに乗るべきか?」
いやもちろん、どんなクルマに乗ったっていいのだが、アナタ(おっさん)が仮にクルマ好きなら、周囲のクルマ好きからどう見られるかを意識するはずだ。そして少なくとも、「シブイなぁ!」とか、「わかってるね~」と思われたい、と願うのではないだろうか? そういう選択を、ワタクシ清水草一が独断で展開いたします!
文/清水草一
写真/ホンダ、BMWジャパン、ステランティスジャパン
■現代におけるシビックタイプRの愛で方
ホンダ シビックタイプRが、あっという間に売り切れてしまった。
日産 新型フェアレディZも受注停止だが、台数に関しては完全に非公開。謎が残っているぶん、まだ買える可能性がある(たぶん)。しかしシビックタイプRは、生産・販売台数が「月に400台」と公表されていて、すでに4年分程度の注文が入り、受注停止となったらしい。つまり、買えない絶望度はシビックタイプRのほうが高いかもしれない。
新車がもう買えないとすれば、大幅な上乗せ価格を払って中古車を買う以外、手に入れる方法はない。それでも欲しい! という人もいるだろうが、大部分のおっさんは、それほどの覚悟はないはずだ。
それに、ちょっと冷静になって考えてみれば、シビックタイプRは、おいそれと乗れるクルマではないことが理解できる。新型タイプRは、かつてのRと比べたら乗り心地は文化的で、決して扱いづらくもない。サイズに余裕のある5ドアハッチバックなので、実用性も充分だ。
しかし、日常使いできるかと言えば、いろいろな意味でためらってしまう。最大のハードルは、「無駄に距離を伸ばしたくない」というプレッシャーだ。なにせ高値が付くクルマ。走行距離は短ければ短いほどいい。
シビックタイプRは、本来はサーキットでタイムを出すためのクルマだが、現実には、一種の宝飾品になっている。ガレージに余裕のある人はいいが、そうでないおっさんは、気兼ねなく乗れるスポーティなクルマを買ったほうが、シアワセになれるのではないか?
そこで今回は、シビックタイプRを買えなかったおっさんカーマニアに、その代わりが務まるクルマを3台おすすめしよう。
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