■レクサス NX300h(電動4WD)
価格:531万1000〜597万1000円
基本的なパワートレーンはハリアーハイブリッドと同じく2.5L直4ハイブリッドユニットで前輪を駆動し、後輪は独立した68ps/14.2㎏mのモーターに駆動する。ハイブリッドモデルはハリアーやRX同様、このe-Four式の4WDのみの設定で2WDモデルの用意はない。
○=モーター駆動のレスポンス
×=減速時はFF状態
■スズキ クロスビー(ビスカス式フルタイム4WD)
価格:200万3400〜214万5960円
直3、996㏄ターボ(99ps/15.3㎏m)に3.1ps/5.1㎏mを発揮するモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド。4WDシステムはビスカスカップリングによるフルタイム。片輪が空転した際にはトラクションコントロールやブレーキ制御によるLSD的な作動をすることでトラクション能力を確保。2WDとの価格差は14万2560円
○=コスパの高さ!
×=減速時の後輪はフリー
■「ハイブリッド+4WD」SUVが多くない理由
ハイブリッドと4WDの組み合わせによるSUVが必ずしも多くないのは、価格と重量増が避けられないからだ。電制オンデマンド4WDの場合、2WDとの価格差は20万〜25万円程度というのが一般的。重量増は50〜60kg程度となる。
ハイブリッドによる価格増加は車種にもよるが35万〜50万円程度。CR-Vの場合55万4040円増となっている。車重差は100kg程度ハイブリッドが重くなる。つまり、ハイブリッド+4WDにすると2WDのガソリンエンジン車に対し車重が150kg程度重くなり、価格は70万円程度高くなる。
CR-Vの場合1.5ターボFFに対しi-MMDハイブリッド4WDの価格差は77万40円となり、車重は140kg重くなる。
重量増加による走行性能への影響と、価格上昇がSUVハイブリッド4WDの車種ラインナップ拡充の足枷になっているのだ。
【番外コラム】 C-HRの4WDは 1.2Lターボのみでハイブリッドには4WDなし
トヨタの人気コンパクトSUV、C-HRはハイブリッドモデルはFFのみの設定で、4WDが欲しい場合は1.2Lターボエンジン搭載モデルにかぎられる。同じハイブリッドパワーユニットを搭載するプリウスには後輪を電気モーターで駆動するe-Four方式4WDが設定されているのだから、C-HRハイブリッドにも4WDを設定することはできそうだが……。
「C-HRのホイールベースはプリウスよりも短く、モーターを組み込んだ駆動部を置いて制御システムなどを組み合わせるにはスペースが厳しく、大がかりな設計変更が必要となるため、現段階では見送りました」とC-HRの開発陣は説明をしてくれた。
というわけでC-HRは4WDモデルが欲しい場合は1.2Lターボエンジン搭載モデルを選ぶしかない。プリウスと同じ1.8Lハイブリッドパワーユニット搭載車はFFのみでプリウスのような後輪モーター駆動のe-Four 4WDの設定はない。
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