ガソリン、HV、PHV、PHEV… どれを選ぶべき? 賢く選ぶ大人気SUVの「ベストパワーユニット」決定戦

■ダイハツ ロッキー

 ダイハツ ロッキー。街中で扱いやすい貴重な5ナンバーサイズSUVで、ダイハツ初のシリーズハイブリッドを新設定
 ダイハツ ロッキー。街中で扱いやすい貴重な5ナンバーサイズSUVで、ダイハツ初のシリーズハイブリッドを新設定

●パワーユニット一覧
・直3、1.2L(価格:166万7000~205万8000円)…エンジン:87ps/11.5kgm
・直3、1Lターボ(価格:194万4800~231万8200円)…エンジン:98ps/14.3kgm
・直3、1.2Lハイブリッド(価格:211万6000~234万7000円)…エンジン:82ps/10.7kgm、モーター:106ps/17.3kgm

 トヨタのライズと兄弟関係にあるコンパクトサイズのクロスオーバーSUVだ。1Lの直列3気筒ターボは4WD車だけの設定とした。FF車は、熱効率を追求した新世代の1.2Lエンジンを搭載している。「eスマート」と呼ぶシリーズ式ハイブリッドシステムも加わった。

 自然吸気の1.2Lエンジンは7速CVTとの相性がよく軽やかに回るが、パンチ力は今一歩だ。1Lターボは胸のすく加速を引き出せるが、過給するまでのトルク感は排気量なりで、物足りなく感じられる。

 モーターアシストを加えたハイブリッド車は実用域のトルクが太く、なめらかな加速を見せるなど、多くのシーンで扱いやすい。しかも実用燃費もほかのエンジンよりいいなど、トータル性能が高いから満足度は高いはず。(TEXT/片岡英明)

■結論!…直3、1.2Lハイブリッドがベスト! ほかより高いが、燃費だけでなく走りの質感が高く満足できる

ダイハツロッキー パワーユニット別採点表
ダイハツロッキー パワーユニット別採点表

■レクサス NX

ハリアーとプラットフォームが共通なのがレクサスNXだ。非常に人気が高く、現在注文受付を停止しているほどだ
ハリアーとプラットフォームが共通なのがレクサスNXだ。非常に人気が高く、現在注文受付を停止しているほどだ

●パワーユニット一覧
・直4、2.5L(価格:455万~570万円)…エンジン:201ps/24.5kgm
・直4、2.4Lターボ(価格:599万円)…エンジン:279ps/43.8kgm
・直4、2.5Lハイブリッド(価格:520万~635万円)…エンジン:190ps/24.8kgm、モーター:182ps/27.5kgm
・直4、2.5Lプラグインハイブリッド(価格:714万~738万円)…エンジン:185ps/23.2kgm モーター:182ps/27.5kgm

 レクサスNXのパワーユニットはなんと4タイプから選べる。それぞれ傾向と印象などを。

 売れ筋なのが2.5Lのハイブリッド。このユニット、歴代ハイブリッドのなかでも特にバランスがいい。動力性能も大いに満足できるし、燃費も抜群にいい。リセールバリューだって期待できるだろう。ハイブリッドを選んでおけば間違いなし!

 パワフルな走りを楽しみたいのなら今や絶版危惧種になっている動力性能上等の純エンジン搭載車でしょう。279ps/43.8kgmを発生する2.4Lターボを搭載しており、「最近は電動化車両ばっかり! エンジンだけで走るクルマに乗りたい!」とお嘆きの諸兄には最高の相棒になってくれるだろう。

 自宅で充電できる環境を持っていて、予算を潤沢に持つならPHVがいいと思う。毎日の移動くらいであれば電気自動車として使え、アクセル全開すると0~100km/hで6秒という5Lエンジンに匹敵する動力性能を持つ。環境に優しいハイパワーモデルだからステキ。

 普通の2.5Lは年間走行距離短く「クルマ持ってると便利」くらいの使い方ならちょうどいい。同じプラットホフォームを使うハリアーは2Lで少しパワー不足。2.5Lだったら過不足なく走ります。レクサスみたいなジャンルって、そういう使い方をするユーザーもいる。(TEXT/国沢光宏)

■結論!…直4、2.5Lハイブリッドがベスト! トヨタのハイブリッドシステムのなかでも特にバランスがいいぞ!

レクサスNX パワーユニット別採点表
レクサスNX パワーユニット別採点表
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