2022年10月28日に、北米で2023年モデルの日産「GT-R」が発表された。「プレミアム」と「NISMO」の2グレード展開となり、従来モデルから大きな変更点はないという。
そこで気になるのは、日本仕様の2023年モデルがいつ登場するのか? 最後の純ガソリン車のGT-Rと言われているR35型GT-Rの最新動向を、次期R36型GT-Rのスクープ情報とともにお伝えしよう!
文/遠藤徹
写真/ベストカーweb編集部、日産自動車
■北米で2023年モデル発表!! 国内での発売はどうなる?
北米日産がこのほど、2023年モデルのGT-Rを発表した。GT-Rの北米仕様2023年モデルは「プレミアム」と「NISMO」の2グレードに簡素化され、大きな変更はなし。VR38DETT型3.8リッターV6ツインターボエンジンもプレミアムグレードが575hp/64.6kgm、NISMOが600hp/66.5kgmと変更はなかった。北米では2022年モデルの発売はなかったが、価格は同価格となっている。GT-Rプレミアムが11万3540ドル(約1680万円)、GT-R NISMOが21万740ドル(約3120万円)。
最後の純ガソリン車のGT-Rと言われているR35GT-R。日本仕様は注文が殺到し、2022年5月には2022年モデルが受注停止となり、2022年9月末をもっていったん生産終了となっている。
日産の関係者筋の話では「日本では2022年11月から排ガス規制、騒音規制が強化されたため、いったん9月末で生産を終了する形をとりました。しかし、GT-Rは法規対応が難しい状況にあります。このため日本仕様は2023年モデルが年度内(~2022年3月)に間に合わない可能性もあります。2023年夏頃、それ以降の2024年モデルになってしまうこともありえる」という。
2022年モデルはベースやプレミアムが車両本体価格で1082万8400~1788万1600円、ニスモが2420万~2464万円だったので、2023年モデルは、法規対応や改良によるコストアップでプレミアムが1300万~1900万円、ニスモは2500万~2600万円に設定される見込み。外観のスキンチェンジが予想されたが、スーパーGTマシンを思わせるスワンネック型大型GTウイングを装着する以外は大きく変わらない。
しかし、こうした影響からR35GT-Rの中古車価格が暴騰している。5年落ち以降であれば、プレミアムで2000~2500万円、ニスモは3000~3500万円あたりが多く、新車よりも高いという暴騰ぶり。早く2023年モデルの発売をしてほしいものだ。
GT-Rの設計・開発は日産の他の量販モデルとは切り離された、高度な職人技を持ち備えたスタッフがまったく別の開発プロジェクトを結成し、切り離された場所でハンドメイドによって生産を進めている。販売店は専門の技術を持ったメカニックが全国で約150個所に設置したパフォーマンスセンターで定期点検、車検修理などを行っている。
こうした開発体制、アフターケアの設備、運営を継続させる必要があることから、GT-Rの開発、生産、アフターケアの保持が必要であり、モデルイヤーの進化が望まれ、モデル廃止は一時的にはあっても、また復活、引き継ぐことが期待されている。
コメント
コメントの使い方いまさらGTRは時代遅れ!!早くGTR-EVでも作っておくれ!!