6位:「○○観光」30事業者(約4.6%)
10位の「観光バス」と同様、観光に強い業態を連想できる。やはり貸切バス事業を中心に据える事業者が多いようで、その中で高速バスや路線バスも運行している。
中にはバス以外にもロープウェイやホテルなど、観光にまつわる事業を幅広く展開している会社も見られる。
●事業者の例
グレース観光(東京都)
中央アルプス観光(長野県)
カリー観光(沖縄県)ほか
5位:「○○自動車」32事業者(約4.9%)
「バス」という言葉が一般化する前の時代、日本語で同等の意味である乗合自動車から「自動車」を取って組み合わせた名称は大変人気があった。
伝統的かつ勢いのある説明語であるのは今も変わらないようで、32事業者と5位にランクインした。
自動車が付く事業者の場合、高速バスというより一般路線バスを主力に置くところが多数派である。貸切バスやタクシー事業を併せて行う企業も少なくない。
●事業者の例
朝日自動車(埼玉県)
十王自動車(群馬県)
頸城自動車(新潟県)ほか
4位:「○○タクシー」36事業者(約5.5%)
バスなのに!? と思ってしまうが、なんと「タクシー」が4位に入った。
ちょうどバス会社がやっているタクシー事業と逆の図式に近く、タクシー会社が路線バスや貸切バスを運行している形だ。
さらに、自治体から委託を受けてコミュニティバスなどの運行を担っているタクシー会社が各地で営業中だ。
ただし、運行している路線バスなどの車体にはブランド名として「○○バス」と書かれている場合が結構多いので、パッと見てタクシー会社の運営とは気づかないかも!?
●事業者の例
十和田タクシー(秋田県)
アルピコタクシー(長野県)
宮交タクシー(宮崎県)ほか
3位:「○○観光バス」46事業者(約7%)
10位の「観光自動車」と6位の「観光」に関連が深い「観光バス」が3位にランクイン!
こちらも説明語の通り、貸切バスを主力に取り扱う事業者が大半を占める。基本的には貸切バス事業者であるが、併せて高速バスや路線バス、コミュニティバスなどを運行している。
●事業者の例
第一観光バス(秋田県)
東信観光バス(長野県)
甘木観光バス(福岡県)ほか
2位:「○○交通」136事業者(約21%)
バス会社を連想しやすい説明語と言える「交通」の浸透性は確かなもので、堂々の2位に食い込んだ。
「交通」を含む事業者は総じて、貸切/乗合バスのどちらかに特化している傾向はあまりなく、一般路線バスと共に高速バスや貸切バスをセットでまんべんなく取り扱うスタイルがよく見られる。
●事業者の例
新篠津交通(北海道)
神奈川中央交通(神奈川県)
三重交通(三重県)ほか
1位:「○○バス」228事業者(約34.7%)
一目瞭然こそ最強…ダントツの首位に輝いたのはやはりあのワード、「バス」である。
ローカル線の運行を担う小さな事業者から大都会の大手企業に至るまで、説明語としてのバスは全国規模で愛されているわけだ。
一般路線バス、高速バス、貸切バス、コミュニティバス等々、乗合バスすべてのジャンルをカバーできる万能性の高さも「バス」ならではだ。
●事業者の例
ミヤコーバス(宮城県)
小田急バス(東京都)
神姫バス(兵庫府)ほか
お近くを走るバスを運行する事業者名に使われているのは、さてどんな説明語?
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