トヨタ ヤリスクロスGRスポーツはコスパ抜群!! 大満足の走りと快適性を両立!

■他グレードとGRスポーツの違いは

2022年8月に一部改良を受け登場したトヨタ ヤリスクロス
2022年8月に一部改良を受け登場したトヨタ ヤリスクロス

 ヤリスクロスのGRスポーツは、直列3気筒1.5Lノーマルエンジンと、1.5Lハイブリッドの両方に設定される。

 GRスポーツとベースグレードのZを比べると、まず外観が異なる。GRスポーツには、専用デザインのラジエターグリル、フロント/リヤバンパー、アルミホイールなどが装着される。前後のブレーキキャリパーもレッドに塗装された。

 内装も異なり、前席には専用のスポーティシートやアルミペダルが採用される。シート生地は、エアヌバックと合成皮革だ。内装の塗装も変更した。

 走りに関係した装備では、ボディ底面の中央部と後部に、ボディ剛性を高める補助パーツを装着する。サスペンションのセッティングも異なり、コイルスプリング、ショックアブソーバー、ブッシュは専用タイプだ。車高は10mm低く抑えた。

 タイヤサイズはベース車と同じ18インチ(215/50R18)だが、ブランドは住友ゴムの「ファルケンFK510SUV」で、サスペンションも含めて総合的にバランス良くチューニングされている。電動パワーステアリングの手応えも最適化した。

 このほかGRスポーツのハイブリッドでは、ドライブシャフトの捩り剛性も高めた。ハイブリッドでは、駆動力を素早く増減できるモーターを併用しており、このメリットを生かすために、ドライブシャフトの捩り剛性も強化して反応の遅れが少ない運転感覚を実現させた。

 以上のようにGRスポーツには、さまざまな装備が加わっている。ヤリスクロスZと比べた場合、GRスポーツのノーマルエンジン車には、価格に換算すると約23万円相当の装備が追加された。ハイブリッドはドライブシャフトも強化されるから約24万円に換算される。

■GRスポーツのコストパフォーマンス

GRスポーツでは、他グレードで標準装着される機能が省略される部分もある。それを踏まえた上でコストパフォーマンスを算出してみた
GRスポーツでは、他グレードで標準装着される機能が省略される部分もある。それを踏まえた上でコストパフォーマンスを算出してみた

 その一方でGRスポーツでは、Zに標準装着されるオプティロトンメーターと運転席の電動調節機能が省かれ、マルチインフォメーションディスプレイのサイズも7インチから4.2インチに小さくなる。

 ステアリングやシートヒーターもZと違って標準装着されず、セットオプション(3万8500円)に変更された。この省かれた装備の価格換算額は約9万円だ。

 ノーマルエンジン車の場合、この9万円を前述の23万円から差し引くと、GRスポーツに加わる最終的な装備の価格換算額は14万円だ。ハイブリッドは24万円から9万円を差し引くから15万円になる。

 そしてノーマルエンジンを搭載するGRスポーツ(2WD)の価格は236万7000円だから、Z(2WD)の223万2000円に比べて13万5000円高い。最終的な装備の価格換算額になる14万円に比べると若干割安だ。

 ハイブリッドGRスポーツ(2WD)も同様で、価格は275万円だから、ハイブリッドZ(2WD)の260万6000円に比べて14万4000円高い。ドライブシャフトの強化によって、価格差がノーマルエンジンに比べると9000円拡大した。

 ハイブリッドGRスポーツの最終的な装備の価格換算額は15万円だから、14万4000円の上乗せであれば、若干割安になる。

 ちなみにハイラックスの場合、ZとZ・GRスポーツの装備の違いはヤリスクロスと似ているが、価格はZ・GRスポーツが43万円高い。ハイラックスの1か月平均登録台数は約1000台だから、ヤリスクロスの約14%に留まり、価格帯も400万円前後と高い。

 その結果、ハイラックでは、Z・GRスポーツも割高になり、Zとの価格差が43万円に達した。

 つまりヤリスクロスのGRスポーツの価格は、同じトヨタ車と比較しても、割安に抑えられている。趣味性を強めた割に買い得度が強いから、内外装や運転感覚が気に入ったなら、積極的に選ぶと良いだろう。

【画像ギャラリー】このルックス、この走りでお買い得感満点!! トヨタ ヤリスクロスに追加されたGRスポーツ(14枚)画像ギャラリー

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