60歳以上の自動車評論家がオススメする60歳からのクルマ選び&現行モデル

■60歳以上の自動車評論家がお薦めする現行モデル3選(松田秀士の選択)

運転をサポートしてくれるADASの性能が優れ、ロングドライブでも快適性の高いエクストレイル
運転をサポートしてくれるADASの性能が優れ、ロングドライブでも快適性の高いエクストレイル

 まず一番お薦めの新型エクストレイル(日産)。室内が静かだ。e-POWERは下り坂などエンジンを必要としない時にはエンジン停止している。かかっていたとしてもまったく耳障りではない。しかも風切り音やロードノイズがとても低レベルで室内静粛性が高い。室内がうるさいとそれだけで疲労が進みます。

 乗り心地がいいことも重要なのは当たり前。エクストレイルは足が締まっていて一見突き上げが強そうに思えるけれども、実用速度域では実にしなやかに路面のギャップをいなしてくれる。

 しかもコーナーではしっかり感が立ち上がりロールも必要最低限。そしてADASのプロパイロットがステアリングのボタン操作ですぐにONにでき、ハンズフリーはできないがスカイラインのプロパイロット2.0に次ぐ高機能版だ。

 アウトランダーPHEV(三菱)をお薦めする理由はPHEVだから。バッテリーに余裕があればエンジン始動なしでエアコンが使える。60歳以上は疲れてしまった時は寝るのが一番。そんな時、突然エンジンが始動するとせっかくの睡眠が邪魔されかねない。

 しかも室内スペースが充分にありシートを倒しても快適。ADASはマイパイロットで安心。

 新型クラウン(クロスオーバー・トヨタ)は渋滞時支援のアドバンストドライブを含めたACC+LTAの高機能ADASが装備されているので、高速道路で起きうるあらゆる状況で疲れをサポートしてくれる。

 さらに市街地速度レベルでの乗り心地と静粛性が高く、シートの材質を含め高機能で疲れにくい。リアシートは背もたれ高やクッション性にしっかりお金をかけている。疲れてパートナーに運転を交替してもらいリヤシートで休む時に、とてもくつろげ疲労回復が早いはず。

●60歳以上に推すポイント…走り、先進安全装備はもちろんのこと、さまざまなシチュエーションでも疲れにくい、くつろげることだ。

●松田秀士の3選
・日産 エクストレイル
・トヨタ クラウンクロスオーバー
・三菱 アウトランダーPHEV

■60歳以上の自動車評論家がお薦めする現行モデル3選(清水草一の選択)

シビックe:HEVもヴェゼルも、ジジ臭くならないデザインがいい。燃費や安全性もいいので、長く付き合うことができる
シビックe:HEVもヴェゼルも、ジジ臭くならないデザインがいい。燃費や安全性もいいので、長く付き合うことができる

 私はトム・クルーズと同い年の60歳。トム・クルーズ同様、まだまだ無敵でいたいが、そうもいかないことは容易に想像できる。自然とクルマ選びも変わってくる。特に日常使いの足グルマに関して。

 すでに膝の痛みが出ていて、しゃがんだ姿勢から立ち上がるのは億劫になりつつある。車高の低いスポーツカーを日常の足にするのはキビシイ。非日常の足ならいいですが。

 ただ、仮にあと10年乗るとして、乗降性のよさを徹底的に追及するほど切実じゃない。人間、そんなに先のことまで考えてクルマ選びをしたら、人生がつまんなくなる! ごく普通の乗用車か、車高低めのSUVくらいがターゲットだ。

 もちろんADASは充実してないとダメだけど、その点に関しては、各社おおむね横一線で、飛びぬけてダメなクルマはない。つまり現行モデルの新車なら、選択に制約はほぼないんじゃないか。

 ということで選んだのがこの3台です。

 シビックe:HEV(ホンダ)は、低燃費で走りが最高に楽しい! デザインも中高年好みで超カッコイイ! 真剣にいつか欲しいです。

 レヴォーグ(スバル)は中高年好みの希少なステーションワゴン。燃費がイマイチなのは玉に瑕だが、走りもいい。安全性に関しては折り紙付き。スバルならではのコダワリ感が、おっさんにはうれしい。

 そしてヴェゼル(ホンダ)。乗降性のラクさは一番か? ハイブリッドなら燃費もいいし、なによりデザインがクリーンでステキ。これなら70歳まで乗っても、ジジ臭くならないで済みそうだ。

●60歳以上に推すポイント…車高がごく普通で、できれば燃費のいいクルマ。自分の健康状態も世界のエネルギー事情も一寸先は闇だから……。

●清水草一の3選
・ホンダ シビックe:HEV
・スバル レヴォーグ
・ホンダ ヴェゼル

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