ケーブルを装着して空気圧を設定し、SETボタンを押すだけ
ケーブルの装着方法は、ガソリンスタンドのエアタンク付エアゲージと同じ要領。ただ、エアの排出口が本体背面の低い位置にあるので、大きなタイヤの車だと、ケーブルがバルブまで届かない場合もあります(タイヤの向きを考えておく必要がある)。装着できれば、あとは上面のスイッチで空気圧を設定し、SETボタンを押すだけ。ほんの10~20秒ほどで、充填完了となりました。充填時の音は、それなりに唸りますが、少し離れればほとんど気にならない程度です(アイドリング音のほうがはるかに大きい)。連続使用すると、本体がほんのり温かくなりますが、通常使用であれば、問題はなさそうです。
気になる空気圧計の精度ですが、エアゲージの計測値とほぼ一緒となりました。電動コンプレッサーは、空気圧表示が「210kPa、215kPa、220kPa」のように、0.05kPa毎に変更が可能。空気圧は0.1kPaほど変わると、運転感度の高い方ならば、乗り心地の違いを感じられるようになりますので、純正足のセッティングに合わせたいならば、エアゲージでの最終確認も併せて行いたいところです。
ちなみに今回、2台の車の空気圧調整をしましたが、事前にエアゲージで測定したところ、2台とも、指定空気圧よりプラスマイナス10kPa程度の範囲でズレていました。比較的こまめに空気圧をチェックしているつもりですし、ズレているにしても、空気圧が高いほうにズレているとは思いませんでした。ガソリンスタンドで慌てて作業したせいかも知れないです。落ち着いて作業できるのも、空気入れを購入するメリットですね。
冷間時にチェックできるのもメリット
自宅で空気圧調整ができるメリットはほかにも、タイヤが冷間時に空気圧を合わせることができる点です。クルマが走行すると、タイヤは少なからず発熱し、タイヤ内部の空気が膨張して、空気圧が上昇します。筆者の経験だと、例えば220kPaに合わせたタイヤの空気圧が、高速走行直後には、260kPaにまで上昇していたことがありました。
ミシュランでは、走行直後のタイヤ空気圧測定は信用しない(2時間は空けるようにすること)こととともに、点検時にタイヤが熱い状態の場合は、車両メーカーが推奨する空気圧に40~50kPa加算し、冷間時に必ずもう一度、空気圧を点検することを推奨しています。正しく空気が入ったタイヤは、安全性を高め、燃費も良く、環境にも優しいです。
いまの季節は、スタッドレスタイヤへ交換する方も多いと思いますが、タイヤを交換した際は、できるだけ早いタイミングで空気圧をチェックしてください。空気圧は不足すると、バーストの原因になるほか、燃費悪化や走行安定性の低下を引き起こし、高すぎても、燃費が悪化したり、ブレーキの利きが悪くなったりします。
クルマの「走る・曲がる・止まる」のすべてにおいて、重要な役割を担っているタイヤ。タイヤに関する正しい知識をもち、出発前にタイヤの状態をしっかり確認することは、安全なドライブへの第一歩。月に一度は、空気圧チェックをするよう、心がけたいものです。
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