溝残ってても交換てマジか!? 「タイヤ5年交換説」の根拠っていったいどこにあんのよ!

■表面の凸出っ張り(ピンチカット)、エグレ傷

タイヤのバーストにつながってくるような損傷には気を付けたいU(<a href=琢也 栂@AdobeStock)" class="wp-image-571585" width="600px" height="397px"/>
タイヤのバーストにつながってくるような損傷には気を付けたいU(琢也 栂@AdobeStock)

 基本的にこれらは即交換です。しかし、大丈夫な場合もあります。

 例えば、タイヤのサイドウォールやトレッド面の一箇所ピンポイントがポコっと出っ張っている場合は、内部構造の損傷から来るピンチカットの可能性が高く、走行を続けると突然のバーストに繋がるので即交換してください。

 一方、最近は燃費を求め、特にエコタイヤはサイドウォールがどんどん薄くなっています。そうなると内部構造プライカーカスのつなぎ目が表面に段差となって出てくることがあります。サイドウォールの段差がタイヤ垂直方向に端から端までわずかに入っている場合はこのケース。特に問題ありません。

 エグレ傷もひび割れのケースと同様、表面のゴムのみの場合は大丈夫。もし内部構造まで達していそうならばこれも同じ理由で即交換を!

■古いタイヤほど、空気圧管理をしっかりと!

古いタイヤになればなるほど空気圧には気を配ってほしいと筆者は指摘する(<a href=Jo Panuwat D@AdobeStock)" class="wp-image-571586" width="600px" height="400px"/>
古いタイヤになればなるほど空気圧には気を配ってほしいと筆者は指摘する(Jo Panuwat D@AdobeStock)

 最後にタイヤの基本のキを持ってくるのは気が引けますが、実際はこまめに確認している人は少ないのではないでしょうか?

 空気圧が適正でないとグリップや快適性などが悪くなるだけでなく、特に低すぎる場合は高速走行でのスタンディングウェーブ現象からのバーストなどの大事故に繋がります。

 冬から夏にかけて気温が上がっていく時期は空気圧も上がっていき。そこまでマメに確認する必要はありませんが、逆に夏から冬にかけて気温が下がっていく時期は思った以上に空気圧は下がっているもの。ぜひこまめに確認してください。

 特に古いタイヤでゴムが硬くなっていると、この空気圧管理がさらに重要になってきます。

 空気圧は高すぎても低すぎても当初の設計を超えた変形圧力がかかります。新しくゴムが軟らかいうちは吸収できますが、古く硬くなったゴムだと吸収しきれません。

 空気圧が高すぎるとトレッド剥離が起きやすくなり、低すぎてもトレッド剥離やスタンディングウェーブ現象で文字どおりタイヤが粉砕されたりします。恐ろしや。

 新しいタイヤはもちろん、古いタイヤはそれ以上に空気圧に気をつけてください。

■まとめ

 このように「5年か1.6mm」とよく言われるタイヤの寿命について実際のところを書いてきました。何度も言いますが、タイヤは重要保安部品。もし自信がなかったり、判断に迷ったりしたら絶対に安全サイドで交換をしてください。

 しかし、そのいっぽうで今はサステナブルやエコロジーが求められる時代。まだまだ使えるタイヤを安易に捨ててしまうのも考えものです。

 ぜひ皆さんの懐事情やクルマとの付き合い方を踏まえ、最適なタイヤライフをお送りください!

【画像ギャラリー】一歩間違えば大事故につながるだけに怖い! タイヤはいつ交換するのがベストなタイミングなのか!?(4枚)画像ギャラリー

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