走り屋の大好物はやっぱりFR!? 今も人気のFR車 vs. 負けちゃいねーぜFF車5選

史上最強のシルビアといえば……走りに徹したスペックが魅力のS15でしょ!

走り屋の大好物はやっぱりFR!?  今も人気のFR車  vs. 負けちゃいねーぜFF車5選
未曾有の好景気に沸いたバブル絶頂期の1988年、「アートフォース・シルビア」のキャッチコピーとともに登場した5代目シルビアのS13型

 1988年5月のデビューから1993年10月の販売終了までの3年5カ月で約30万台を販売した不世出のデートカーとして知られるS13型シルビア。

 その均整のとれたクーペらしい美しいスタイリングは若者を中心に人気を呼び、瞬く間に大ヒット。そんなスポーツカー然としたビジュアルはもちろん、FRという駆動方式も走りの楽しさを提供した。

 特に、最上グレードのK’sは最高出力175psを誇るターボエンジンを搭載。1991年のマイナーチェンジでは205psに出力が向上し、走りもいっそうパワフルさを増した。そんな流れもあり、マイナーチェンジ後のモデルはチューニングベースとして人気が沸騰。“ドリフト良し、グリップ良し”という素性の良さも手伝って、現在の中古車市場では150万円を下らない高値を維持している。

 だが、しかし! 販売台数こそS13型に及ばないものの、当時の走り屋にとっては1999年1月に登場した7代目S15型こそ、垂涎の一台だったに違いない。

 なかでも人気を集めたのは上位グレードのスペックR。MT車で250ps(AT車は225ps)を発生した2.0リッター直4 DOHCターボエンジンをはじめ、クロスレシオ化や1~3速にトリプルコーンシンクロを適用した6MT、後輪を操舵させて旋回時の安定性を高める電動スーパーハイキャスパッケージ、直進安定性と旋回性のバランスに優れるヘリカルLSDなどを採用。

 その人気は今なお健在で、中古車市場での平均価格も300万円前後で推移しているほどだ。

FC3Sはマツダが世界に誇る名機13Bターボを搭載した記念碑的モデル

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スポーツカーである以上、単に直進安定性が良くて速いだけではなく、運転に“心地良い緊張感”が存在することが重要、という意思統一を社内で図ったうえで開発が進められた2代目RX-7のFC3S

 1985年10月に新開発となる13Bターボを搭載した2代目RX-7、通称FC3S型が登場。

 エクステリアは小型・軽量という初代のイメージを一新する“これぞピュアスポーツカー”といった重厚なものになり、その走りを支えるエンジンも従来の12A型から13B型に変更。排気量654cc×2ローターの13B型は、空冷インタークーラー付ツインスクロールターボチャージャーを装備して185psの最高出力を発生した。

 フロントミドシップの思想を継承した50.5対49.5の前後重量配分も、その走りにいっそう磨きがかかった。

 1986年8月には特別仕様車のアンフィニを300台限定で発売。RX-7では初の2座席仕様を採用するとともにBBS社製の鍛造アルミホイール、専用ダンパー、アルミ製ボンネットフードを装備してピュアスポーツの色をより強めたスパルタンな一台だった。

 1989年のマイナーチェンジでは圧縮比の変更とターボチャージャーの改良で最高出力は205psにまで向上。1991年12月に3代目FD3S型へのフルモデルチェンジとともに販売が終了した。

 その3代目も繊細な曲面で構成された美しいスタイリングや、シーケンシャルツインターボとハイスピードEGIシステムの採用でエンジンの最高出力が255psにまで高められたことが大きなトピックとなった。

 2020年12月、マツダがFC3SとFD3Sのサービスパーツを復刻して再供給すると発表。2022年10月現在、FC3Sは30点、FD3Sは72点の補修パーツが復刻されている。

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