軽トラ界の「仁義なき戦い」!? 「農道のポルシェ」vs.「農道のフェラーリ」の今昔物語

中古車市場ではプレミア化!?

軽トラ界の「仁義なき戦い」!? 「農道のポルシェ」vs.「農道のフェラーリ」の今昔物語
2018年、「T360」誕生55周年を記念した特別仕様車としてアクティトラックに設定された「スピリットカラースタイル」は農業機械とカラーコーディネートが可能

 現在、中古車市場でもサンバーとアクティは安定した人気を誇り、一部グレードに関しては、プレミア化するほどだ。例えば2012年6代目最終型のサンバー、4WDのスーパーチャージャー仕様で低走行のマニュアル車ならば、車両価格170万円前後まで高騰。

 アクティトラックも2021年の最終型はもちろん、「T360」発売55周年記念モデルとして発売された特別仕様「スピリットカラースタイル」も人気で、こちらも程度の良いものは車両本体180万円前後(※2023年1月20日中古車販売サイト調べ)。いずれも新車の販売価格を上回る価格で取引されている。ヴィンテージならともかく、平成時代のネオクラシック的な価値が認められるトラックなんて他にあるだろうか。

 軽トラックの多様性を示した2台が失われてしまったことは、あまりにも残念だ。アウトドアブームの影響もあり、ピックアップトラックやクロスカントリーのSUVが見直されている昨今だけに、アウトドアの切り口から遊びのクルマとして注目される、あるいはリモートワークにより都会から地方へ移り住む際の現地の足となる、など軽トラックの需要が再燃し、名門ブランドが復活! なんてことにはならないだろうか。

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