テスラ以上のEV襲来!? 日本上陸を果たした中国EVメーカーBYDの戦略を聞く

■日本に登場する注目のラインナップ

SUVのBYD ATTO 3
SUVのBYD ATTO 3
コンパクトハッチのBYD ドルフィン
コンパクトハッチのBYD ドルフィン
ミッドセダンのBYD シール。ATTO 3は2023年1月31に日本で発売。その後、ドルフィン、シールの順で発売となる。ユーロNCAPで最高評価を獲得するなど安全性も実証済みだ
ミッドセダンのBYD シール。ATTO 3は2023年1月31に日本で発売。その後、ドルフィン、シールの順で発売となる。ユーロNCAPで最高評価を獲得するなど安全性も実証済みだ

 第一弾となるATTO3は、440万円(税込)で、大型ガラスルーフやADAS、ナビなどの充実装備となっているが、乗用車としては高価。

 そこで新車購入のハードルを下げるべく、サブスク型リース「eフラット」をプッシュしていくという。

「補助金を含めることで、月々4万4440円の負担で、ATTO3に四年間、乗れる。別途、任意保険の加入が必要だが、気軽にBYDに乗れる提案をし、中国製品にも親しみのある30~40代の世代を中心に顧客の関心を集めたい。残価を気にする必要がないのも大きなメリット」と、サブスクとEVの親和性を強調。

日本には法人・自治体向けに「e6」というモデルが試験的に導入されていたが、こちらは取り扱いが別となる
日本には法人・自治体向けに「e6」というモデルが試験的に導入されていたが、こちらは取り扱いが別となる

 さらに専用任意保険では、価格の安さが売りのネット自動車保険も選べるというから興味深い。

 また緊急時の助けとなるレッカーサービスでは、電欠の際、近くの充電スポットまでの移動を可能とする駆けつけ充電サービスを提供するなど、EVの不安を払しょくするサービスにも熱心だ。

■国産EV勢にはテスラ以上の脅威!?

欧州などではラージサイズの高級セダン「HAN」と高級SUV「TAN」を販売しているが、全幅が1910~1950mmと日本の道路事情には合わないなどの理由もあり、日本初導入となるモデルはミドルサイズSUVのATTO 3になったという
欧州などではラージサイズの高級セダン「HAN」と高級SUV「TAN」を販売しているが、全幅が1910~1950mmと日本の道路事情には合わないなどの理由もあり、日本初導入となるモデルはミドルサイズSUVのATTO 3になったという

 気になる販売目標台数だが、まずは地道に知名度の向上に励むとする。その取り組みのひとつが、SNSを活用した試乗キャンペーンだ。

 1カ月間、ATTO3を100名に提供し、その体験をSNSで発信してもらう、イマドキなキャンペーンだ。

 口コミ評価の影響力が大きい今、利用者の声を発信することで、認知度の向上に加え、信頼性の高さもアピールする戦略なのだ。

 東福寺社長は、長年自動車ビジネスに携わってきた人物だけに、日本に沿った販売手法で舵を取る。

 ATTO3の前評判は上々で、EVブランド初の実店舗展開もあり、国産EVにとっては、テスラ以上の脅威となりそうだ。

【画像ギャラリー】テスラ以上の脅威になる…!!!? BYDが日本に送り込む3台のEVを見る(12枚)画像ギャラリー

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