日本を代表する超熟成ブランドに乗る…ってどんな気分? 名門車の現行型と実績と実力

紆余曲折を経て大きく進化を果たしたスカイラインはやっぱりニッポンの宝

ぬか漬け車なんて言わせない!!  超熟成モデルだからこそ面白い
スカイライン史上最高の405psを誇る400Rは羊の皮を被った狼的な刺激的な走りが魅力。2022年9月には、エクステリアカラーにミッドナイトパープルが追加され、さらに魅力が増した

 グローバルモデルとして世界で高い評価を受けている13代目の現行スカイライン。スカイラインのルーツを遡る初代モデルが登場したのは1957年4月、長い道のりを気持ち良く走ることができるグランドツーリングの喜びをかつてないほど官能的な次元で体験できるクルマとして誕生した。

 その後、1964年の第2回日本グランプリで活躍した2代目、2年10カ月で50勝をあげたGT-Rの偉業が日本レース史に輝く3代目、64万台の歴代最高累計販売台数を達成した4代目、日産として8年ぶりのDOHCエンジンを採用した2000RSが話題となった6代目、世界初の4輪操舵システムを搭載した7代目、16年ぶりのGT-R復活でクルマ好きが狂喜乱舞した8代目などが登場。

 このようにスカイラインは日産の象徴であり、日本専売ながらも世界に誇る日本のスポーツカーの象徴でもあったが、ブランド初のグローバルモデルとなった11代目でエンジンを直列からV型に変更するとともに、トランスミッションもATのみの設定になるなど方向転換ともいえるフルモデルチェンジを行ったことで、皮肉にも徐々に存在感を失っていくことに……。

 しかし、2019年7月に行った現行モデルのビッグマイナーチェンジで状況は一変。世界初の先進運転支援技術であるプロパイロット2.0や圧倒的なパフォーマンスを誇る3.0リッター V6ツインターボのVR30DDTTエンジンの採用、スカイライン史上最高の400psを実現した400Rの追加ラインナップなどで商品力が大幅にアップ。欧州のプレミアムセダンとも十分に渡り合える一台に昇華している。

熟成によって磨き上げられた見た目と走行性能はもはやカローラにあらず!?

ぬか漬け車なんて言わせない!!  超熟成モデルだからこそ面白い
ライフスタイルの変化に応じて、さまざまなモデルが登場してきたカローラ。現行モデルもツーリング (左)、スポーツ (中)、セダン(右)に加え、SUVのクロスもラインナップする充実ぶりだ

 日産のサニーとともに日本へ本格的モータリゼーションをもたらしたカローラは1966年に登場。パブリカとコロナの中間に位置する1リッタークラスの5人乗り小型セダン=カローラは2004年に販売が終了したサニーとは裏腹に、国民車・大衆車としての地位を完全に確立。トヨタが販売したクルマのなかで、もっとも成功したブランドといっても過言ではないモデルとなった。

 これまでに5000万台以上のカローラを世界150以上の国と地域で販売するとともに、日本自動車販売協会連合会が発表した2022年の車名別新車販売ランキングにおいても16万8557台のヤリスに続く2位(13万1548台)を獲得し、その人気にいっさいの翳りはみえない。

 カローラといえば、派生モデルとして歴史に名を刻む数多くのスポーツモデルもリリースされてきたが、どちらかといえばオジサン臭が漂う大衆車というイメージを抱いている人も多いはず。

 しかし、カローラはいまやスタンダードの4セダン、5ドアハッチバックのスポーツ、5ドアワゴンのツーリング、SUVのクロスまで多彩なラインナップを誇り、若者からも支持を集めるイケメンに生まれ変わっている。

 2022年10月には時代のニーズを超えるプラスαのクルマを目指すべく、パワートレーンの刷新・最新の安全機能の導入・より進化したコネクティッドサービスの提供などによって、いっそうの進化を果たしている。また、2023年春には、まずは抽選で選ばれた人だけが手に入れることができるGRカローラのデリバリーが開始されるなど、話題に事欠かない。

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