新たなブランドが生まれては消えていくのは世の常。それはクルマの世界にも当てはまるが、そのいっぽうで何十年という長い期間に渡って同じ名称で販売され続けているクルマも数多存在する。歴史が長ければいいってワケじゃないけれど、ここではブランドとして完熟の域に達していながらも進化を止めない5モデルをピックアップしてみた。
文/FK、写真/トヨタ、日産、ホンダ、FavCars.com
21世紀のクルマ像の先駆けとなったプリウスもベテランの域に達した!?
多面的にエコロジーを追求したことでガソリンエンジン搭載のAT車に比べて約2倍の燃費性能とCO2の排出量を約1/2に削減した初代プリウスは、世界初の量産ハイブリッドカーとして1997年10月に登場。
初代はイノベーティブなセダンボディが採用されたが、2代目では今に続くモノフォルムシルエットを採用。進化したシリーズパラレルハイブリッドシステムで世界トップレベルの35.5km/Lという燃費性能を達成した。
3代目はエンジンの排気量を1.8リッターに拡大し、より高効率化したハイブリッドシステムで走行性能も強化。4代目はTNGAプラットフォームを初採用し、さらなる環境性能の向上と進化した走りを両立するなど着実な進化を辿ってきた。
そんなプリウスが25周年を迎えた2022年11月にフルモデルチェンジを行い、2023年1月にシリーズパラレルハイブリッド車(HEV)が発売開始に。
5代目で真っ先に目を惹くのはスタイリッシュなプロポーション。プリウス特有のモノフォルムシルエットは継承しながら、第2世代TNGAプラットフォームによるさらなる低重心化や19インチ大径タイヤの採用で見た目はまんまスポーツカーの出で立ちに!
なかでも、従来型と同等の低燃費を維持して223psのシステム最高出力を実現したPHEVは0-100km/h加速で6.7秒というパフォーマンスを発揮するとともに、ドアガラスを閉じたままでの外部給電を可能にした外部給電アタッチメントや太陽光を効率良く電気に変える第2世代のソーラー充電システムを設定したパノラマムーンルーフなど見どころが満点だ。
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