クルマの進化は止まらない! ということで、新しい機能も理解が追いつけないほど実用化されている。でも本当のところその機能は私たちのカーライフを本当に便利に、安全にしてくれているのか? 今回は、ぶっちゃけどうなの? を使用者の生の声をいつも耳にしているディーラーの営業マンの声を参考に検証してみたい。
文/関谷明日香、写真/トヨタ、写真AC
ストレスを感じることのほうが多い!? 「タッチパネル」
最近のクルマは鍵をシリンダーに差して回してエンジンをかけるという機械的なシステムのものも少なくなってきている。インパネまわりも同じで、ボタン操作ではなくタッチパネル式が主流。
知り合いのディーラーの営業マンによれば、「インパネまわりがシンプルでスッキリするのは良いのだが、指で同じ画面をベタベタ触り、指跡が付くのが気になる」と、タッチパネルが好きではないというお客さんは多いのだとか。
筆者のクルマもタッチパネルなのだが、反応が悪い時があり、「ちょっと、そっちじゃない!」と思わずツッコミたくなることも多い。加えて、運転しながらモニターをチラチラ見ながら操作しなくてはいけない、クルマが揺れると操作しづらいなど、けっこうストレスだ。
ひとつひとつボタン操作をするという”アナログ感”がちょっと面倒くさいが、今考えると使いやすかったなぁっと懐かしく思う人も少なくないはずだ。
結局、自力駐車になってしまいがちな「自動駐車機能」
クルマを運転していて、苦手なことのトップ3に入るであろう駐車。特に初心者の人にとっては、かなりハードルの高いテクニックと感じるはずだ。
近年、そんな駐車嫌いのドライバーにとっては救世主とも言えるシステムが実用化され、搭載車も急増中。それが自動駐車機能だ。スイッチを押すだけでハンドルやアクセル、ブレーキを自動で制御して、ほぼ自動で車庫入れや、駐車ができてしまうのだ!
しかし、ほんとに便利で実用性の高い機能かというと、実際のところそうとも言い切れない模様。
自動駐車機能搭載車オーナーばご存じだろうが、使用するためにはいくつかの制限があるのだ。例えば、路面が土や砂利のような白線のない駐車場などには対応していなかったり。また、たとえ白線があってもかすれていたりすると使えないなど……。
白線問題に関しては徐々に改善され、ヤリスのアドバンスト パークシステムのような事前に登録した自宅の駐車場や、停めたい駐車枠の近くでスペースを読み込ませて登録すれば白線がなくても駐車ができるようなシステムも開発されてはいるが……。
こちらは実際に営業マンが自動駐車機能搭載車を購入した顧客から聞いた話。「空いてる平日ならまだしも、混んでる休日とかにいちいち登録して→読み込ませて→なんて正直やってられない。結局、いつも自力運転で駐車しちゃってる。なんかハイテクでカッコいい! と思って搭載車にしたけれど、いらなかったかな」。
いずれにせよ、ひと口に自動駐車機能といっても、できること、できないことがシステム(車種)ごとに異なっているというのも機械が苦手という人にはツラいところ。購入時には、システムの違いはしっかり理解しておくことは必須だ。
コメント
コメントの使い方>運転しながらモニターをチラチラ見ながら操作しなくてはいけない、クルマが揺れると操作しづらいなど、けっこうストレスだ。
運転しながら操作しちゃアカンでしょ。
やっていることは、スマホ運転と大差ありませが、ライターは自覚なしなのかな…。
運転中に操作も問題だが、しかもクルマが揺れる状況ですら、そんな操作をする神経が理解できません。
ユーザー目線での本音で面白い記事でした。整備業をやっている目線ではさらにアイスト対応バッテリー価格(BMWとか日産セレナとか調べるとひっくり返ります)とか、いざキーレスを無くしたときの価格にびっくりとか作るのにどれだけ苦労するとかの話があると、ホントに要らないと思ってしまいます。あと個人的には電動パーキング要らないです。バッテリー切れの車両移動がどれだけ大変か^^;