内燃エンジン車の終末を前に、最後(?)のスポーツカーブームが到来している。だがモデルによっては「売り切れで買えないかも」「中古も暴騰中」という現実もある。現時点での国産スポーツの現状と展望を分析してみようじゃないか!
※本稿は2022年11月のものです。納期は執筆当時のものとなります。
文/清水草一、写真/ベストカー編集部 ほか
初出/ベストカー2022年12月26日号
■トヨタ GRスープラ
トヨタ GRスープラ。豊田章男社長が、「スポーツカーの火を消してはならない!」と、BMWとの協業により発売にこぎつけたスポーツカーで、パワートレーンはBMW製だ。
走りはピュアスポーツカーにふさわしいが、デザインは北米向けでかなり大味。夢度はやや低い。納車待ち約半年なので、買おうと思えば普通に買えるのが救いだ。
●トヨタ GRスープラの判定
・夢度:60点
・絶望度:△10点
・状況:納車待ち半年程度
・合計:50点!
■トヨタ GR86/スバル BRZ
GR86/BRZも、章男社長の肝いりで、スバルと共同開発されたスポーツカー。ありがたくて涙が出る。
排気量が2.4Lに拡大され、パワーアップしているが、ターボがないのでチューニングには限界がある。デザインは教科書的かつ凡庸で、心に刺さる部分が薄い。ゼイタクは言えないが、こちらもあまり燃えてこない。
●トヨタ GR86/スバル BRZの判定
・夢度:80点
・絶望度:△20点
・状況:納車待ち1年程度
・合計:60点!
■レクサス LC500
レクサスも2台のスポーツカーを持っている。LCとRCだ。いまやレクサス販売の7割近くをSUVが占めているが、スポーツカーの火を絶やさない姿勢はスバラシイ!
上級モデルのLCは、メルセデスSLなどのラグジュアリースポーツの分野に属し、販売は比較的好調だ。パワーユニットはハイブリッドとガソリンの2種類だが、ガソリンモデルは5LのV8エンジンを搭載しており、LFA譲りの超快音を奏でる。この音だけでもLC500には価値がある。
●レクサス LC500の判定
・夢度:70点
・絶望度:△10点
・状況:納車待ち半年程度
・合計:60点!
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