■エボVIIは初のACD採用車
値下げしたとはいえ、もちろんランエボの方程式に則ってエボVIIは飛躍的に進化。6代目ランサーセディアをベースとすることでサスペンション取り付け部ボディフレーム結合部などが強化されており、スポット溶接も追加されたことでエボVIと比べて約1.5倍の曲げ剛性を達成していた。
さらに「秘密兵器」として電子制御可変多板クラッチ機構の「アクティブ・センター・ディファレンシャル」(ACD)を採用し、前後輪の差動制限を電子制御していたことはこのエボVIIのハイライトのひとつ。
また、車内で「グラベル」「ターマック」「スノー」の3モードを切り替え可能で、パーキングブレーキ作動時にその制限をフリーにする機能も採用されたことでラリーやジムカーナでの競技時に急旋回を可能にさせたことで旋回性能も大幅に向上させていた。
また、パワートレーンの4G63ターボの最高出力はエボIVからの280psだったが、最大トルクがエボV~VITMEまでの38.0kgmから1.0kgm増えて39.0kgmに向上し、戦闘力をパワーアップさせていた。
エボVIIは、第3世代エボのなかで比較的おとなしめの外観と第3世代トップバッターということでその後のエボIXMRなどよりも中古相場は落ちるのだが、歴代で最もコストパフォーマンスが高いエボだったことは間違いないだろう。
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