ついに花粉症の季節がやってきた!! 敏感な人はすでに鼻がグズグズしたり、目がかゆくて仕方がないなんて事態に陥っているだろう。そして、今年は地域によっては2022年春の2倍以上花粉の飛散量になるという予測も……。
花粉症の症状が悪化すれば運転にも支障が出てしまう。そして、花粉のやっかいなところは、体だけではなく、クルマにもダメージを与えるというところ。
そんな迷惑千万な花粉の飛散量のピークが2023年は2月下旬から3月になりそうということで、事前に知っておくと便利な9つの花粉対策をご紹介しよう。
文/斎藤由紀子、写真/宮田幸司、写真AC
2月下旬あたりから大量飛散がスタートする花粉って?
花粉症は春というイメージが強いが、実は、四季を通じて花粉は飛散しているのだ。そして春先、特に2月~4月中旬あたりに花粉症に苦しむ人たちの原因となるのはスギやヒノキの花粉だ。他に、秋は飛散量が多い季節で、この頃に原因となるおもな植物は、ブタクサ、イネ、ヨモギだ。
とはいえ、花粉症=春というイメージが強いのは、春の飛散量が圧倒的に多いからだ。その理由は戦中から戦後の復興期、高度経済成長期などにスギやヒノキが大量に植林されたためと言われている。
花粉の困ったところは排気ガスによって汚染された状態で体内に取り込まれると、アレルギー反応が起きやすくなるというところ。排気ガスを発生するクルマに乗っていれば、花粉症の症状がより重くなる可能性も否定できないのだ……。
鼻や目だけじゃない!! 塗装にも大ダメージ
花粉は人間だけではなく、クルマの塗装面にも大ダメージを与える。花粉が水分を含むことで、ペクチンという強アルカリ性の物質が作られ、それが塗装面に浸食してシミを作ってしまうのだ。浸食が進むと、塗装面が腐食することもある。
ペクチンは花粉が水を含むことで発生するということは、できるだけ塗装面に花粉を含んだ水滴を残さないことが被害を最小限にする策と言える。そのため、雨上がりの濡れたボディも放置せず、軽く水洗いしてから水分を拭き取るようにすれば花粉によるシミを防ぐことができる。
また、花粉の飛散量が多い時期は水滴ができやすい撥水系のワックスではなく、親水系のワックスに切り替えるのもお薦めだ。
シミができてしまった場合は、洗車前に70~80℃のお湯をかけるとシミを除去できる。ペクチンは熱に弱いため、熱めの温度のお湯をかけるとペクチンが分解されるためだ。ただし、沸騰したお湯をかけたり、ドライヤーなどで熱したりすると逆に塗装面を傷めてしまうので避けよう。
コメント
コメントの使い方良記事ですね。記事中で私的に最も効果あった2つを書かせてください。
・体に付着した花粉除去(乗る前の髪・服払いと、定期的なフロアマット掃除。靴に予想以上についてる)
・空気清浄機を常に掛ける。ACに機能なければルームミラー交換型を。プラズマクラスターに懐疑的な私でも花粉にだけは効果実感