どうなる? 2023年7月改正後「電動キックボード」の危険性とはなにか?

■「Luup」に電動キックボードの危険性について聞いてみたが…

電動キックボードのシェア事業者「LUUP」のポート(picture cells – stock.adobe.com)
電動キックボードのシェア事業者「LUUP」のポート(picture cells – stock.adobe.com)

 日本で電動キックボードや電動アシストサイクルのシェアリングサービスを展開し、マイクロモビリティ推進協議会という団体を発足して普及のための活動を行っているLuupに、こうした電動キックボードが抱える危険性について質問した。

「電動キックボードは、こぐ・またぐ動作が不要なため、自転車等と比較すると短時間で乗りこなすことができる乗り物であると考えていますが、立ち乗りの乗り物でもあるため、一定のバランス感覚や、体幹が必要です。

 Luup ユーザー3660名にアンケートを実施した際は、約9割の方が5分以内に電動キックボードを乗りこなせるようになったと回答しました」(Luup広報部)

 操作方法が簡単であり「平らな道を5分走れたから、乗りこなせた」と思うのであれば、それは錯覚だ。「乗りこなす」とは、さまざまな条件下の路上を問題なく走り抜けられるくらいのスキルを持っていることだ。

 それでも長い時間走行していれば、様々な条件が重なって危険な状態に陥ることにより、交通事故を巻き起こすのではないだろうか。

 しかも慣れてくると油断するようにもなり、速度を上げたり、肩にバッグなどをかける、片手でスマホを見ながら走るなど、どんどんルールを軽視していくようになってしまうのだ。はたして便利なだけで利用していいものだろうか。

 同社のHPには、「より安全な乗り物が開発されれば、キックボードからは撤退しても構わない」、と書かれている。これは最終的な目的がキックボードの普及ではないということと同時に、キックボードは不安定な乗り物で乗りこなすのが難しいことを認めている。

【画像ギャラリー】免許・ヘルメット不要で本当に大丈夫? 移動手段としては危険すぎる電動キックボード(5枚)画像ギャラリー

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