軽EV日産「サクラ」販売絶好調!! 実際に長期間使ってみたら足りないところが……ない!! なかった!! いいぞサクラ!!!

軽EV日産「サクラ」販売絶好調!! 実際に長期間使ってみたら足りないところが……ない!! なかった!! いいぞサクラ!!!

 日本カー・オブ・ザ・イヤー2022-2023を受賞した日産サクラ/三菱eKクロスEV。今回、実際に国沢光宏氏がサクラの広報車を借り、普段使いでサクラはどうだったのかを徹底的にチェックしてもらった。

文/国沢光宏、写真/ベストカー編集部

■ターボ車と同等の64psを叩き出すサクラ

三菱のekクロスEVと合わせて月間平均4000台を超える販売台数を記録し、絶好調の日産サクラ。今回、国沢氏が実際に広報車を借りて普段使いで試してみた!
三菱のekクロスEVと合わせて月間平均4000台を超える販売台数を記録し、絶好調の日産サクラ。今回、国沢氏が実際に広報車を借りて普段使いで試してみた!

 世界に先駆けでリチウムイオン電池搭載の電気自動車を市販した我が国ながら、今までヒット作は出せていなかった。電気自動車嫌いの国民性なのかとも思ったけれど、あにはからんや! サクラ/eKクロスEVが絶好調に売れている。2車種合わせれば月間販売平均台数で4000台を軽く超えるほど。果たして買いか? 改めてサクラにジックリ乗ってみた。

 まず、絶対的な動力性能だけれど、軽自動車として考えれば優秀。最高出力はターボエンジン搭載車と同等の64psある。しかも、どの速度域からアクセルを踏んでもフルに64ps出す(エンジン車はターボラグがあります)。

 乗りやすいとか乗りにくいとかいうレベルじゃなく、誰が乗っても「いいね!」かと。もちろん、運転が苦手のドライバーだってスムーズに走れます。

 ドライブモードはスポーツ/ノーマル/ECOの3つ。スポーツを選ぶとアクセルを少し踏んだだけで敏感に加速する。元気のいい走りがお好きならどうぞ! ノーマルとECOでまったく不満なし。

■満充電しておくと140kmは走行可能

サクラの給電口。充電ケーブルはメーカーオプション設定となっており、200V用の15mが7万4800円、200V用の3mが6万7000円、100V用の7.5mが5万8960円(いずれも税込み価格)
サクラの給電口。充電ケーブルはメーカーオプション設定となっており、200V用の15mが7万4800円、200V用の3mが6万7000円、100V用の7.5mが5万8960円(いずれも税込み価格)

 今回、電費計測のため街中から高速道路まで長距離を走ったのだけれど、私は基本的にECOを選んだ。ECOモード、アクセル離すと電車のような空走状態(コースティング)になります。

  電費を稼ごうとすると、電車のような走り方が一番いい。アクセルを踏んで加速し、巡航速度になったらアクセル一定。前方の信号が代わったり、流れが悪くなったりしたらアクセルを離して空走。速度落とす時はBレンジか、軽くブレーキを踏んで回生、というイメージ。

 丁寧に走ることで街中でも電費は10km/kWhくらいまで伸びる。満充電しておけば140kmくらい余裕で走りますね。

 アクセルを戻すと回生モードになる「e-Pedal Step」(アクセルペダルの操作だけで加減速をコントロールするe-Pedalにクリープ機能を追加)というチョイスも可能。こちらはアクセルを戻すや軽いブレーキくらいの減速度を出す。上手に使うとアクセルペダルのコントロールだけで街中を走れてしまう(停止直前にはブレーキを踏む)。

 ただ、丁寧にアクセル操作をしないと回生モードをたくさん使うことになってしまい、電費を落とす。街中以外は使わないほうがよさそう。

 ちなみに、回生すると電気を貯められてトクだと思っている人も多いようだけれど、そいつは間違い。60km/hで走っている時から回生だけで停止したとしよう。速度エネルギーは発電機>インバーター>電池に溜まるのだけれど、85%くらいしか回収できない。発進も伝達ロスがある。60km/hから停止しても、40km/h程度まで加速できるくらいの総合エネルギー効率です。

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