数百円のコースでもOK こだわるならば数万円のコーティングも
「クルマの下回りを洗う」となると、ハードルが高く聞こえるが、ガソリンスタンドの自動洗車機でもメニューが用意されているし、ディーラーや洗車専門店に依頼したり、高圧洗浄機などを使用して自分で行うこともできる。自動洗車機ならば数百円程度で手軽だが、仕上がりの質を求めるならば、やはりディーラーや専門店にお願いしたほうがよいだろう。きちんとリフトアップして、プロが目視しながら高圧洗浄をしてくれるが、作業費は数千円ほどかかる。
洗車専門のプロショップには、錆を防ぐアンダーコート商品もある。専用クリーナーで汚れを落としたあと、高圧スプレーで洗浄し、手塗りでアンダーコート剤を塗布してくれる。アンダーコート剤の成分は硬質ワックスであり、金属表面にしっかりと密着するため、錆予防効果が高いとされる。ちなみに某コーティング&洗車専門メーカーでは、1万5000円~2万円程のプライスが付いていた。
自宅に高圧洗浄機があればよいが、街中の(自分で洗う)洗車場の洗浄機を使うことでもできる(筆者の住む地域にもある)。こちらも数百円で利用が可能だ。冬の終わりに、手が届く範囲でざっと洗浄をかけておくだけでも違ってくる。もちろん完璧な防錆対策ではないが、これだけでもクルマへのダメージは変わってくる。
防錆処理は施されているが、絶対に錆を防げるものではない
もちろんクルマには錆の発生を防ぐよう、構造(防錆処理のしやすい形状など)や材料(シーリング材など)、工法(メッキなど)などを工夫するなどで、防錆処理が念入りに施されている。とはいえ、使用環境によるところもあるため、絶対に錆を発生させないことはできない。最後にクルマを守るのは、ドライバーの心がけだ。ぜひこの時期は、いつもの洗車にひと手間加えて、下回りも手入れしてほしい。
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