一度は乗りたいVIPカー、だったら4代目の日産 シーマが狙い目だ
2022年8月に生産が終了したシーマは、トヨタのセルシオと双璧をなした日産のかつてのフラッグシップモデル。
最終型の5代目(シーマハイブリッド)は高年式ということもあって中古車の平均価格が200万円を下らないが、そのいっぽうで4代目は価格的にお手頃な1台だった……はずが、ここにきて値上げ幅が一気に上昇中。とはいうものの、その平均価格は70万円前後であり、むしろ狙い目の1台とも言える。
“Dynamic&Modern”を開発コンセプトに、初代モデルから受け継いだDNAを活かしながら最先端技術をふんだんに採用した新世紀のグローバルプレステージセダンとして2001年1月に登場した4代目。
そのコンセプトに違わないダイナミックな走りと低燃費を両立した直噴4.5リッター V8エンジンは、当時クラス最強のパワーを誇った名機でもあった。
加えて、世界トップクラスの性能と小型・軽量化を実現した新開発のマニュアルモード付フルレンジ電子制御5速オートマチックである5M-ATxを2WD車に採用。スムーズでキビキビとした変速性能を可能にした5M-ATxは、小型・軽量化により優れた燃費経済性も実現。マニュアルモード付だったこともあり、ドライバーの意思に忠実なシフトワークも可能で走る悦びも提供した。
内装もソフトにラウンドしたインストルメントパネルと明るい色使いによりモダンなイメージが高められていた。それだけに今でも人気があるのは当然、中古車の値上がりも納得せざるを得ない!?
ラリーアートの復活が追い風に? 値上がり著しい三菱 ギャラン フォルティス
2023年の東京オートサロンでピックアップトラック“トライオン”のラリーカーやSUVテイスト満点の軽スーパーハイトワゴン“デリカミニ”など話題のモデルを展示して復活の狼煙を上げた三菱が、2007年8月に発売した三菱 ギャラン フォルティス。
その自慢のひとつは軽快な走りで、新開発の2.0リッター DOHC MIVECアルミエンジンと低燃費を実現したINVECS-III 6速スポーツモードCVTの組み合わせが高い動力性能と環境性能を発揮。
SPORTグレードのCVT車にはパドルシフトを採用するなど装備も充実していた。エクステリアデザインにもこだわり、ひと目見て三菱のセダンとわかる新デザインアイデンティティを同社セダンとして初めて採用。同社セダンの伝統でもあった逆スラントノーズと安定感のある台形グリルを組み合わせることによって躍動感と存在感が表現されていた。
2008年7月にはプレミアムスポーティ4WDグレードの“ラリーアート”を新設定。専用パーツで武装したエクステリア、低・中速域トルクを重視した2.0リッター MIVECインタークーラーターボエンジン、フロントヘリカルLSD・アクティブセンターディファレンシャル・リア機械式LSDで構成するフルタイム4WDシステムなど、その名に恥じないハイスペックが与えられた一台はいま振り返っても魅力的。
それだけに、ラリーアートの中古車平均価格は現在でも200万円前後で推移しており、状態が良い個体に関しては300万円を下らないほど。いっぽう、標準モデルは中古車の平均価格が80万円前後とお手頃感も高い。
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