スバルがCVTにこだわり続ける理由 なぜ固執する? 唯一の弱点?? 

■スバルはDCT開発に進むべきかそれとも??

後出しジャンケンで悪いけど、スバルもステップATを選んでおけばいちばんコトがスムーズに運んだのだ。

以上から、次の世代のスバルATの進むべき道を考えてみると、2つの行き方が考えられる。ひとつは、進境著しい多段ステップATに宗旨替えして、すべてステップATに変更してしまう作戦。

大規模な投資が必要となりそうだが、スバルがプレミアムブランドを目指すなら、これがもっともオーソドックスなやり方だ。

もうひとつは、主力には今までどおりリニアトロニックを進化させつつ使い、それとは別個にスポーツプレミアム用としてDCTを新設する作戦。

日産はGT-Rにデュアルクラッチを2007年から装備している。初期投資は高いものの、違和感ないダイレクトな乗り味はWRX STIなどにも積極的に取り入れるべきかもしれない

もっとも重要な市場である北米でリニアトロニックが受け入れられているのだから、そこをステップATで置き換えるのは無駄な投資。

ブランド価値の向上はWRX STiのようなフラッグシップスポーツ路線を強化することで対応し、妥協のない走りを実現するために専用のDCTを用意する。

少量生産となるからコストは当然高くなるが、趣味性の高いスポーツグレードは内容さえ良ければ高価格は許容される。BMWの標準モデルはステップATだが、Mシリーズはキレ味のいいDCT、アレと同じ戦略だ。

個人的には、後者の案をお勧めしたい。かつてスバルはスバルおたくのためのクルマだったが、そこから上手く脱却できたことで現在の好調がある。

一部の評論家や走りオタクに迎合してAT全部を作り直すより、オタクがいちばん喜ぶカミソリみたいなシフトフィールのDCTを、フラッグシップスポーツだけに追加する方が正解だ。

もし、次期WRX系がDCTになったら、スバルのCVTに対する不満の声などアッという間に沈静化する。是非この戦略でお願いしたいと存じます。

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