アナタの持っている運転免許証はAT(オートマチック)限定、それともMT(マニュアル)車も運転できるもの? AT限定免許制度が導入されて早30余年、30代以下の世代では、すでにAT限定免許保持者の割合がMTを上回っているという。その理由は「AT限定免許で問題ない」と考える人が増えているから。
でも、ホントにAT限定で大丈夫なのか? MT車を運転する可能性はこの先もゼロなのか? 今回は、なぜAT限定免許が増えているのか、AT限定のメリットとデメリットを見つつ、あらためて運転免許証について考えていきたい。
文/長谷川 敦、写真/スバル、トヨタ、日産、マツダ、写真AC
AT限定免許の歴史
その昔、クルマのギヤチェンジ(変速)は運転手が行うのが当たり前だった。やがてクラッチ&シフト操作の必要ないオートマチック車も登場してくるが、そのオートマが普及するまでしばらく時間がかかった。つまり、運転免許証を取得するにはマニュアルトランスミッションの操作ができることが必須だった。
だが、AT車のシェアが拡大するに連れて教習車以外でのMT車操作の経験がないというドライバーも増えていった。一度運転免許証を取得してしまえば、もう生涯においてクラッチ&シフト操作を行わない人も想像以上に多い。
だったらマニュアル車の操作を覚える必要はないんじゃないか、ということで、1991年11月に誕生したのがオートマチック限定免許だ。AT限定免許の導入により、自動車教習所でマニュアル車の操作を実習する必要はなくなった。
現在50代を超えるドライバーのAT限定免許取得率は少ないが、これはこの世代が運転免許証を取得した時代にそもそもAT限定免許が存在していなかったことも理由のひとつになっている。
どうしてAT限定が人気に? AT限定免許のメリット
30代以下の世代では、AT限定免許の割合が全体の約64%を占めているという(※日本トレンドリサーチ調べ・以下同)。これに対して40代では約36%、50代以上は約26%にすぎない。若者のAT限定免許取得率が高いのは「MT車を運転する機会(またはその気)がない」からだ。一生MT車を運転しないのであれば、AT限定免許のメリットが浮かび上がってくる。
メリットのひとつは教習時間の短縮だ。MTの技能講習を受ける必要がなく、授業時間が短く済むうえに教習料金もそのぶん安くなる。忙しい現代人にとって時間短縮のメリットは大きい。もちろん、教習料金が少しでも安くなるならそれに越したことはない。
そしてこれはAT限定免許というよりAT車自体のメリットだが、MTに比べてAT車のほうが運転しやすいというのも見逃せない。特に慣れないうちは手動のシフトチェンジと足によるクラッチ操作の連携が難しく、エンストさせてしまうこともしばしば。その点ATなら基本的にDレンジをセレクトして、あとはアクセルとブレーキを操作するだけ。ギヤチェンジに気を取られないぶんその他の操作や前方&周囲の確認に集中できるのもAT車の利点と言える。
コメント
コメントの使い方AT限定とか男じゃ恥ずかしいでしょ。補助輪ないとチャリ乗れません的な。
普通免許で大型車を運転するのは免許条件違反ではなく無免許運転でしょう。8t限定の中型免許で8tを超える中型車を運転するというのなら免許条件違反ですが。免許条件違反と無免許運転は重さが全然違うので正しく書くべきです。
資格がないのは同じでも、処罰の重さが大きく違いますね。
増トンと4tトラックはそっくりな形だし、4tトラックでも準中型免許対応のものと古い非対応なものがあって、これらを間違うとかまあいいやと誤魔化して乗って捕まるとこれまた一発で免許取り消し。
仕事に使ってる人とかは致命的だし、警察もよく見分けてるなーという感じで捕まえてくるので本当に気を付けた方が良い。
流石に運転代行の人がATしか乗れない人だったりする訳ないでしょうけど、実際は分からないですからね。事故るまでは。