■粘度レンジは広げずにAPI規格でSPかSNを選ぶ
粘度と一緒に表示されているSJなどS○の二文字(ディーゼル用はC○)はAPI規格と呼ばれるもので、オイルの環境性能など時代が要求する性能をクリアしているかを表している。
したがってこのAPI規格は最新のモノを選んでおけば間違いない。ちなみに最新のAPI規格はSPで、直噴エンジンではないならSMでも十分だ。粘度表示も大事だが、実際にはオイルの基本性能を判断するのは、このAPI規格やベースオイルのグループなのである。
最終的には添加剤がエンジンオイルの性能を決めるといっても過言ではない。エンジンオイルの2割を占める添加剤は、ベースオイルと手を組んでエンジンオイルの様々な性能を高めている影の主役なのだ。
それでも添加剤によってブーストアップできる性能には限界がある。やはりベースオイルからこだわり、予算が許す限り良いエンジンオイルを入れてやることが、長く愛車のエンジンを好調に保つことにつながるのだ。
純正オイルからグレードアップさせたいのであれば、まずクルマの取り扱い説明書を見て、指定のオイルグレードや粘度レンジを把握しよう。
普通に公道を走るレベルなら、必ずしも粘度レンジを広げたり高めにする必要はない。同じ粘度レンジで、よりグレードの高いオイルを入れてやれば、十分に性能を発揮してエンジンを守り、燃費にも貢献してくれるだろう。
ユーザー一人ひとりの目的が少しずつ違うように、オイルメーカーも他社と差別化を図って選んでもらうべく、ブランドや銘柄により、最適な添加剤をブレンドして、目的別のエンジンオイルを作り出してラインナップを充実させている。
そのため同じブランドの似たような粘度でも、様々なオイルが用意されているのだ。
【画像ギャラリー】エンジンいろいろオイルもいろいろ!! クルマのエンジンオイルってどれを選べばいいの!?(4枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方