■ホンダとDSで刺激的なSUVを作りダカールラリーにも出場してほしい!(片岡英明)
ホンダはこだわりの強いクルマづくりを特徴とする。早くから独自のハイブリッド技術を磨き、電動化の技術開発についても熱心だ。また、NSXやS660など、スポーツカーも積極的に開発した。早くから安全に対する取り組みを行い、先進安全装備の採用にも力を入れている。
DSオートモビルズは2014年に誕生した。シトロエンから独立した新しいブランドで、エスプリの効いたパリ発のしゃれたクルマづくりを行っている。フォーミュラEにも参戦し、活躍中だ。新しいファッション感覚に敏感だし、スポーティさの構築にも熱心に取り組んでいる。
が、ホンダと比べるとスポーツカーメーカーの印象は薄い。だが、シトロエンは世界ラリー選手権にワークスマシンを送り込み、チャンピオンに輝くなど、グラベルは得意だ。技術的なノウハウも多い。ホンダにとっては、願ってもないパートナーになる。
ホンダとDSがタッグを組めば、洗練されたデザインで走りもいい刺激的なクロスオーバーSUVが誕生するはずだ。DSが未開拓の電動化やハイブリッド方式のSUVも開発しやすい。ダカールラリーに出れば、ホンダは2輪と4輪でウイナーになれる可能性も現実味を帯びてくる。
■日産とマクラーレンで日産の4WD技術によるスーパーSUVを作ってほしい!(西川 淳)
SUVカテゴリーのモデルを今、ラインナップに持っていなくて、なおかつグループ内にそうしたモデルや実績もなく、さらに“スーパー”の成立するブランドといえばマクラーレンをおいて、ほかはありません。彼らが今さらSUVを出すとは思えませんが、だからこそ想像する楽しみもあるというもの。
マクラーレンのF1マシンは今、ルノー製パワーユニットで走っています。そのイメージを、まるで対極にあるSUVに使ってみるのはいかがでしょう。ルノーといえば、何かと騒がしいけれど日産。日産のもつ4WD技術をマクラーレンに提供し、スーパーなSUVを開発する、なんて夢のある話じゃないですか?
GT-Rの派生版という位置づけの高性能SUV用車台を開発。そこにそれぞれ得意のパワートレーンを載せ、ブランドごとのデザインを被せる。例えば日産版ならGT-RのSUV仕様、ルノー版はアルピーヌ仕様とし、いずれもV6ハイブリッドエンジン搭載で。
そして最強のマクラーレンSUVにはP1用ハイブリッドシステムを進化させた1000ps仕様を積んで。
乗ってみたいけどな〜。
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というわけで、想像すると楽しいコラボによるスポーツカー&SUV案がいろいろ出てきましたが、今後、実際にどんなコラボ車が誕生するのか? 注目したいところです。
■【番外コラム】 過去にあったコラボ車たち
また過去にもメーカー同士のコラボによって作られたモデルがあった。ここでは日本メーカーが関係した、主な6車種を紹介。
1. 1974年登場のいすゞの初代ジェミニは、当時提携していたGMのグローバルカー構想によって誕生したオペルカデットをベースに開発。
2. 1990年に登場した三菱のフラッグシップスポーツ、GTO。当時提携関係にあったクライスラーではダッジステルスとして発売された
3. 当時、ホンダが技術提携していたオースチンローバーグループとの共同開発によって1988年に誕生したコンチェルト。
4. トヨタのiQをベースにアストンマーチンが作ったシグネット。2011年に発売され、価格は475万円〜と公表。
5. 提携関係にあったフォードとの共同開発で作られ、2000年に発売されたマツダトリビュート。フォードからは姉妹車のエスケープが発売。
6. 1986年登場のフォードフェスティバ。マツダがフォードブランドで販売し、キャンバストップ仕様が人気を集めた。
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