寒い冬が終わり、本格的な春が到来。季節に変わり目は人間にとってもクルマにとってもトラブルが起きやすい。そこで、気付かなかったり、気付いていてもうっかり忘れて放置してしまうクルマが壊れる予兆を解説していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(タイトル写真:Adobe Stock@metawors)
■ブレーキを踏むと「シャー」と何かが擦れる音
これはまさに気付いていても、まだ大丈夫だ、とそのまま放置して、さらに症状が悪くなってしまうのが、ブレーキからの「シャー」という音。これはブレーキパッドの摩耗限界が近づいている、警告音だ。
これは、パッドの摩耗を知らせるために装着されているもので、パッドが一定の厚さを下回ると、薄い金属のプレートが露出してローターに接触することで音を発生するという仕組み。
ある程度の余裕をもって、この警告音が出るようになっているので、警告音が出たら速攻で整備工場に行って点検してほしい。出始めならばブレーキパッドの交換と、ローターの軽い研磨で済みはずだ。
パッドのなくなったブレーキの台座がローターに直接当たればローターも傷が付き、そのまま放置しておくと、高額なローターまで交換することになる。
インパネのブレーキ液面低下を示すウォーニングランプは、パッド残量の減少に伴い、キャリパーピストンの繰り出し量が大きくなった場合にも点灯する。
ブレーキは重要保安部品で、命に関わるパーツ。パッドの残量を12カ月点検、車検時にあとどれくらい残っているか、頭に入れておきたい。
コメント
コメントの使い方