内外装の質感や走行性能など、クルマとしてのレベルがグッと高くなるのが全長4301~4500mmのSUV。予算的にも200万円弱から選択可能で、多くの人におススメしやすいこのジャンルから、特に推したい3台をご紹介!!
※本稿は2023年2月のものです
文/鈴木直也、写真/ベストカー編集部、トヨタ、スバル
初出:『ベストカー』2023年3月26日号
■バランスの良さが魅力!
最近クルマの価格も値上がりが著しいからSUVというとついスモールに目が行きがちなんだけど、実際にディーラーで見たり座ったりするとワンランク上のコンパクトSUVが欲しくなる。
まぁ、自動車っていうのは昔からそういうヒエラルキーを意識して作られているんだけど、それにしても、このセグメントになるとエクステリアデザインや内装の質感がグッといい感じになる。
今、ぼくがこのクラスでチョイスするなら、そのへんがポイント。編集部が用意した採点表にはなぜか「デザイン」とか「質感」の項目がないんだけど、重要なのはむしろそこだよね?
そうなると、レクサスUX、マツダCX-30の2台がオシャレ度抜群。高そうなイメージのあるレクサスUXも、ベースモデルのUX200なら400万円チョイで、CX-30の“X L Package”とほぼ同等。予算が400万円あったらここから選びたい。
一方、走りや実用性など機能面で光るクルマがお好みなら、ヴェゼル、クロストレック、カローラクロスあたりが注目。
ヴェゼルのパッケージングのよさやバランスのいい走りは「ロングセラーは伊達じゃない」と思わせる魅力があるし、クロストレックはスバルお家芸の“水平対向+シンメリトリカルAWD”だけで説得力充分。カローラクロスもトヨタハイブリッドの完成度の高さにナットクの一台だ。
万人にはお薦めできないけど、個人的には変わり種のMX-30マイルドハイブリッドなんかも好き。こういう個性的なクルマは、存在しているだけで嬉しいよねぇ。
■おすすめ1台目:トヨタ カローラクロス
ハイブリッドのトヨタが送り出すコンパクトSUVがこのカローラクロスだ。都会的だけど力強さを感じる外装デザインや、ハイブリッドにも4WD(E-Four)が用意されている。何より価格の安さはさすがカローラといったところだ。
トヨタ カローラクロス評価(各項目10点満点)
・乗り心地:7点
・オンロードの走りのよさ:7点
・オフロード走破性:7点
・動力性能:7点
・後席居住性:8点
・コストパフォーマンス:8点
・総合評価:44点
トヨタ カローラクロス主要諸元
・全長×全幅×全高:4490×1825×1620mm
・ホイールベース:2640mm
・最低地上高:160mm
・エンジン:1.8L・直4 DOHC
・最高出力/最大トルク:98ps/14.5kgm
・モーター出力/トルク:F)72ps/16.6kgm R)7.2ps/5.6kgm
・WLTCモード燃費:26.2km/L
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