■スポーツモデル以外にもMT車アリ!!
いわゆる「スポーツモデル」以外にもMTが楽しいクルマがある。そんななかからおススメの5台を紹介しよう。
まずはシビック。スポーツシビックを謳うだけあって、引き締まった足回りによるフットワークのよさが魅力。1.5Lターボは182ps/24.5kgmを発揮。ターボのレスポンスがよく、まるで2.5LクラスのNAエンジンのよう。
クラッチの断続によるターボラグも最小限でMTとの相性も良好だ。クラッチのミートポイントがちょっとわかりにくいのがあえて言えば残念なところ。
同じホンダのN-ONEが、じつは隠れたMTの名機。S660のために開発された6速MTで、軽自動車にありがちな華奢な手応えがなく、カシッとした剛性感と節度感があるのがうれしいところ。
シビックにも言えるのだが、シフトレバーの位置が秀逸。左手を横にずらすだけでシフトレバーを握ることができ、体の重心がずれることなくシフト操作が行えるのだ。
■MAZDA3はセッティングが絶妙!!
3台目はマツダ3を推す。マツダ3はファストバックの2Lと2Lのe-SKYACTIV Xに6速MTが用意されているが、いずれもおススメ。
マツダの6速MTはギヤ比の設定がよく、エンジンのパワーを上手に引き出してくれる絶妙な設定になっているので、エンジン性能を引き出しながら走っているという実感がある。特にe-SKYACTIV Xは5000回転からパワーがもうひと伸びするのが心地よい。
スイフト1.2Lの5速MTに乗ると、ライトウエイトスポーツに乗っているような、シフト操作を繰り返しパワーを引きだして走る楽しさがある。スポーツと言えるほど引き締まった足回りではないけれど、剛性の高いしっかり感のあるボディが思いどおりに動く感覚が◯。
ジムニーは副変速機付きの本格派。4駆LOWの極低速運転など、MTならではの魅力。4×4界の小さな巨人だ。
このほか次点としてマツダCX-5 2.2XDを挙げておきたい。ディーゼルターボによる各ギヤの守備範囲の広さが作り出す独特の乗り味にも魅力がある。
たとえ尖ったスポーツモデルじゃなくてもMTで走るとそのクルマが元々持っていた素性みたいなものが見えてきて、さらに走るのが楽しくなる。
■やっぱり3ペダルMTは面白い!!
3ペダルMTの魅力を改めて思い出していただけただろうか? こうしてみると、大きく数は減っているものの、意外と3ペダルMTを選べる国産車があることがわかる。
MTの魅力は何といっても機械を操作して、それを使いこなして自分のものにする、という人間の本能に直結した快感がベースにあるのだ。
確かに現代の2ペダルATは大いに進化してアクセル操作に対するダイレクト感やシフトレスポンスなど、MTに引けを取らない実力だ。サーキットを速く走るという目的だったら2ペダルATのほうが上というモデルもある。
でも、ボクらが求めているのはそこだけではない。クルマと一体になって乗りこなす。これはやっぱり3ペダルMTでしか味わえない!!
【画像ギャラリー】乗って楽しいこと間違いなしの国産3ペダルMT車を画像でチェック!!(20枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方