R32GT-Rよりこっちじゃね!? エスカルゴにビークロス……今こそEV化したい個性派デザイン車4選

R32GT-Rよりこっちじゃね!? エスカルゴにビークロス……今こそEV化したい個性派デザイン車4選

 今年3月に発表されたR32 スカイラインGT-RのEV化プロジェクト。SNSを中心に大きな話題となったが、その意見は賛否両論と言った具合だった。それは第二世代GT-RはRB26というエンジンあってこそという理由が大きいだろう。ではどんな車種だったらEV化が歓迎されるだろうか? 勝手にデザインだけで今も乗りたいEV化熱望車種をピックアップしてみた。

文/西川昇吾、写真/日産、スズキ、FavCars.com

日産 パイクカーシリーズ

デザインで爆発的なヒットを遂げた日産のパイクカーシリーズ。商用モデルのエスカルゴをEVにコンバージョンしたら超オシャレだ!!
デザインで爆発的なヒットを遂げた日産のパイクカーシリーズ。商用モデルのエスカルゴをEVにコンバージョンしたら超オシャレだ!!

 日産でEV化するならばBe-1やPAOなど、1980年代後半から1990年代前半にかけて続々と登場したパイクカーシリーズではないだろうか。

 どれも個性的なデザインのパイクカーシリーズは全車「レトロモダン」といった具合で、今流行りの平成レトロなイメージにもマッチするのではないだろうか。

 EV化してカッコだけで乗るならば大いにアリだし、流行りそうな雰囲気がある。正直この中から1台だけEV化するとなったら物凄く迷ってしまう。それだけ各車が独創的で個性豊かなデザインなのだ。

 その中でも強いて1台となるならばエスカルゴを選びたい。ライトバンとして開発されたエスカルゴをEV化して配達などに使っているお店があったら、凄くセンスが良くてオシャレなお店というイメージを作れそうだ。

 配達ならばそこまでの航続距離も必要ないだろう。EV化エスカルゴで週末のマルシェなんかに出展したら今どきでSNSでも話題となりそうだ。

トヨタ セラ

発売30年以上経過しても未来感のあるトヨタセラ。トヨタの超挑戦的モデルだけにEV化すれば「欲しい」と名乗りを上げる人も多そう
発売30年以上経過しても未来感のあるトヨタセラ。トヨタの超挑戦的モデルだけにEV化すれば「欲しい」と名乗りを上げる人も多そう

 1990年に登場したトヨタセラ。「あらゆる天候下でのオープン感覚の体験」を実現するために作られたこのモデルは、バタフライドアが最大の特徴と言える。しかし、ドアを閉じている時でもインパクト大なのがセラの特徴だ。

 グラッシーキャビンと名付けられた全面ガラス張りの室内は、まるで戦闘機のキャノピーを思わせるようなデザインでとても未来的。現代にEV化されたら、その外装デザインのイメージと非常にマッチしそうな雰囲気がある。

 物凄く未来的なコンセプトに振り切って、今こそEVで出してほしい1台とも言えるのではないだろうか。

スズキ ツイン

ハイブリッドモデルも存在したツイン。販売期間は約2年半と超短命だが都市型EVとして復活させれば欲しい人続出か!?
ハイブリッドモデルも存在したツイン。販売期間は約2年半と超短命だが都市型EVとして復活させれば欲しい人続出か!?

 現代のBEVは床下バッテリーのパッケージ的に作りやすいSUVか、サクラのような比較的短い航続距離でのスモールカーという2つが主なトレンドと言えるだろう。

 軽自動車という独自の規格がある日本では様々なデザインの軽自動車が誕生したが、その中でもツインは最もEV的なデザインをしていると思う。スリットのようなデザインのフロントグリルや、プレスラインの少ない曲面を多用したデザインはキュートで未来的。もしも今BEVモデルとして登場させても好評となりそうな印象だ。

 キュートな印象はボディサイズも影響しているのだろう。全長2735mm全幅1475mm全高1450mm、全長3.4m以下という軽自動車規格を考えると凄くコンパクトなボディサイズなのが分かる。EV専売モデルとして復活させたら、シティーコミューター的なニーズで流行りそうな印象だ。

いすゞ ビークロス

日産のデザイン部門を長年率いてきた中村史郎氏がいすゞ時代にデザインを担当したビークロス。超独創的なエクステリアデザインにEVを組み合わせれば今でも鮮度バッチリだ
日産のデザイン部門を長年率いてきた中村史郎氏がいすゞ時代にデザインを担当したビークロス。超独創的なエクステリアデザインにEVを組み合わせれば今でも鮮度バッチリだ

 BEVがSUVのもう一つのトレンドというのであれば、ビークロスのEV化を望みたい。やはり理由はデザインだろう。

 世界的なトレンドとなっているSUVは今や様々なタイプが存在するが、オンロードでのスポーティー性能を高めたビークロスは当時としては新しいジャンルのクルマと言える存在であった。コンセプトは「あらゆる路面を走破できる全天候型スポーツカー」と言われていた。

 コンセプトモデルそのままと言えるデザインはこれまでにないSUV像となっていた。ショートオーバーハングにオーバーフェンダーを思わせるような樹脂パーツは、まさにSUVのスポーツカーという出で立ち。

 タイヤカバーが一体化したリアゲートもユニークだ。今見ても未来的な印象のするビークロスのデザインは、現在のトレンドの最前線を走る「SUV×BEV」にピッタリなデザインと言えるだろう。

 売れる要素は様々だが、その中でもデザインはかなり重要な要素と言える。そう考えると「EV化にマッチするデザインを持つ絶版名車でEV化」がEVコンバートのトレンドの1つになるのではないだろうか。

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