■一度施工すれば、その効果は1年間持続!
さて、今回お願いすることになったKeePer技研の「樹脂フェンダーキーパー」は2021年4月から始まったサービス。洗車やコーティングではすでに数多くの実績を積み上げている同社の新しいサービスとして始まった。
そもそも無塗装の樹脂パーツは、青空駐車など露天にクルマのボディがさらされることにより、構造体がゆるくなって空気に触れることから白く色がぼけてしまう原因になっているのだという。
そうなると無塗装の樹脂パーツ表面の顔料(色粉)が失われ、隙間だらけの繊維状になることで乱反射し、灰色化されることで色が白っぽくなってしまう。
ところが、KeePer技研の樹脂フェンダーキーパーを施工すると、シリコン樹脂が高分子と架橋することによって非常に高い耐久性を獲得することができる。日焼け防止クリームやローションに使われている、有効な紫外線フィルターである「二酸化チタン」を架橋膜のなかに含んでいるのがポイント。
つまり、非常に細かい二酸化チタン粒子が385nm以下の波長の紫外線をフィルターする結果、無塗装樹脂を紫外線から守ることができる。施工後、1年間はこの黒さをキープしてくれるというから、まさに「しっかり長持ち」なのだ。
■塗って即効でしっとりした「黒さ」が復活!
今回、作業をお願いしたのはKeePer技研キーパーラボ事業部の小暮義久マネージャー。まずはエスケープの洗車からスタートしたのだが、これはボディコーティングと同じく、車体の汚れなどを落とすことで施工の効果を効果的に持続するためとのこと。
続いて、いよいよ樹脂パーツへのフェンダーキーパー塗布作業に移る。といっても何も特別な作業ではなく、専用の作業スポンジに樹脂フェンダーコーティング剤を染み込ませ、ワックスを塗るかのように無塗装の樹脂パーツ部分に塗り込んでいく。
その作業状況を見ていると、一度コーティング剤を塗った部分はみるみるうちに元の黒さを取り戻していくのだから不思議だ。コーティング剤を塗った部分は乾いたウェスで拭きあげていくだけ。これだけで本来の樹脂パーツの色が復活してしまうのだから凄い。
小暮マネージャーによると、「基本的には新車時のような樹脂パーツの色に戻すことを目的としています。なので、ギラギラしたタイヤクリーナーのような艶を出す感じではないんですよ」とのこと。なるほど、しっとりした黒さに戻ったのだが、確かにしっとり感が蘇った感じだ。
■作業は約80分で終了! エスケープも見違えた!
小暮マネージャーがこれをひたすら繰り返すこと約1時間20分で作業は完了。う~ん、思っていたよりも作業時間はかからなかった感じだ。作業後はコーティング剤がなじむのに数時間かかるので、可能ならば雨に当たらないようにするのがベターだという。
価格はコーティング剤を1パック使用ごとに6100円が基本となり、今回のエスケープでは4パックを使用したため、2万4400円となった。基本的には車種によって樹脂パーツの大きさはまちまちなので、車種ごとに価格と作業時間(基本は50分以上)は変わってくる。
また、樹脂の状態によっても価格が変わることがあるので、このあたりは作業に持ち込む際に問い合わせるほうがいいだろう。
小暮マネージャーによれば、「自分のクルマの作業風景が気になるお客様のためにガラス張りで作業を見られるようになっているのも当社ならではです。ボディが濡れているとコーティング剤を塗布する効果が落ちるので、そのあたりは気を付けています。オーダーするお客様は新車時にボディコーティングと一緒にご依頼される方が多いです」とのこと。
作業を終えた愛車を見て平野カメラマンも「いい感じになったねえ! 自分のクルマとは思えないよ」とその効果を実感していたようだった。
自分で市販のコーティング剤を購入して作業する手間などを考えると、今回の「樹脂フェンダーキーパー」施工にかかった金額は人によって高いか安いか、その判断は変わるかもしれないが、個人的にその価値は充分にあると感じた。控えめに言って、かなりお薦めです!
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