■テールランプと兼用しているクルマがある
厳しい規定がある後部反射器だが、では冒頭に話したとおり、付いていないクルマがあるのはどうしてだろうか。例に挙げたGT-Rだけじゃなく、トヨタGR86/スバルBRZやスズキ スイフト、トヨタ センチュリー、マツダ ロードスターなどが当てはまり、軽自動車にも付いてないモデルが存在する。
正解をいうと、これは「付いていない」わけじゃなくて「テールランプと兼用している」というのが正解。後部反射器が付いてないクルマは、テールランプ内部に反射機能を持たせて、反射器としても機能するようにしているのだ。
「だったらみんな兼用にしちゃえばいいじゃん」とも思うのだが、そうはいかない理由がいくつかあるようだ。
たとえばテールライトの内部構造的に、10平方cm以上の反射部分が作れない場合。近年はLED化によってライト類のデザイン自由度は上がっているのだが、結果、光らせられる部分が広がり、反射機能を持たせられるスペースが減っているらしい。
海外で販売されるクルマは仕向け地ごとに車両の保安基準も変わり、テールランプに反射機能を持たせると広さや形状で適合しない可能性が生じる。そんなとき、テールランプ自体を作り分けることは大変なので、別途反射板を付けるという理由もあるようだ。
この他にも、バンパー付近に付けられることが多い反射板は、デザイン的なアクセントになるという説もある。普段は気にしない地味なパーツだが、反射板は意外な効果も果たしているようだ。
ちなみに最近、反射板の部分にLEDリフレクターと呼ばれるパーツを付けるドレスアップが流行っている。LED自体は点灯こそするものの反射機能は持ち合わせていないので、製品によっては車検に通らないものもあるので注意しよう。リアバンパーをアフターパーツに交換したような場合も、反射板が残っているか確認したい。
次にクルマの後ろ姿を見るときは、ちっちゃな赤いパーツに注目してほしい。
【画像ギャラリー】GT-Rにロードスターも! 反射板がないクルマって結構あるのよ!(12枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方後部反射器の装備が義務付けられたのが昭和35年ころで、この年代の車を持っていたため保安基準の製造年による適用除外をかなり調べたことがある。
「柿の種」と呼ばれる初代ブルーバードのテールレンズは後部反射器の有無でP310とP311が見分けられる(テールの大きいP312は「タケノコ」)
なお後部反射器には性能を認証する制度があって、認証のある後部反射器は「R-xx」(xxは番号)の表示がある。
記事を読ませるアイキャッチとしてはいいが、実際無いなんて事は市販車にはありえない。テールランプと兼用って素人目ですね。
LED化で光らせる面積が増える?
いや、クラウンはブレーキランプの面積は逆に少ないけど。尾灯は横一文字だけどね。
改造でもしていないとありえないですね。昔のクリアレンズも純正はそこだけ赤色になっている。
テールランプ兼用でなくて、一体なんだけどな。結構前の車は装着高さ制限が緩かったから、リヤコンビランプの中に一体になってるのが殆どで、別体が普通になったのは意外に最近なんだよな。