新型ベンツVクラスは予想外のオラオラ顔!! アルファードやレクサスLMに負けない「威張れる輸入車ミニバン」になる!?

新型ベンツVクラスは予想外のオラオラ顔!! アルファードやレクサスLMに負けない「威張れる輸入車ミニバン」になる!?

 今夏登場予定の新型メルセデスベンツVクラス。そのティザー画像が公開されたが、かなりのド迫力フェイスに。新型Vクラスは新型アルファードや新型レクサスLMに負けない高級ミニバンとなるのか、「大人の男」が乗って様になるのかを予想する! 

文/九島辰也、写真/メルセデスベンツ、ダッジ、レクサス、ベストカーWeb編集部、ベストカー編集部

■ミニバンのご先祖はダッジキャラバンやプリムスボイジャー

1983年に登場した初代ダッジキャラバン。1990年代に日本でも流行となったミニバンジャンルの先駆け的存在だった
1983年に登場した初代ダッジキャラバン。1990年代に日本でも流行となったミニバンジャンルの先駆け的存在だった

 日本のミニバンブームは世界的にも異様に盛り上がった。今日でこそSUVに席巻されてしまっているが、一時期かなりの勢いで日本の道路を埋め尽くした。

 とはいえ、そもそもミニバンはダッジキャラバン/プリムスボイジャーを指すあだ名だったのをご存じだろうか。クライスラー以外のメーカーが同様のクルマを作り始めるとそれが一般名詞となり、1990年代に日本でも流行り始めた。

 なので、“ミニバン”と言っても当初は大きく感じたのを覚えているだろう。“ミニ”とはシェビーバンやエコノライン、ダッジバンなどフルサイズバンに対してのサイズのことなのだ。

■初代エルグランドやアルファードなど日本では高級路線へ

ご存じ3代目現行型アルファード。間もなく新型4代目モデルが登場予定だが、そちらも大ヒット間違いなしか?
ご存じ3代目現行型アルファード。間もなく新型4代目モデルが登場予定だが、そちらも大ヒット間違いなしか?

 そんなミニバンが日本で成熟期を迎えると、トヨタからアルファードやヴェルファイア、日産から初代エルグランドのような高級車が出始めた。どんなジャンルもそうだが、マーケットを一巡すると高級路線のニーズが生まれる。

 そこでメーカーは法人向けVIP送迎用に用意したが、使われ方は実にさまざまだった。ホテルの送迎や芸能人にももてはやされたが、同時に一般家庭にも広く浸透した。

 それじゃヨーロッパメーカーはどうかというと、そもそも一般家庭でミニバンを買おうとする発想がないため、作らないできた。そもそも100年以上前に建てられた石を積んだ家に大きな駐車場はないし、家の前の道幅からしてミニバンは無理な話なのだ。

 よくフランス、イタリア、スペインではコンパクトサイズのハッチバックが人気というが、それは必要に迫られてのことである。ちなみにヨーロッパでも第二次世界大戦で空爆されたような街では再建のため新しい都市計画が行われたことで道幅は広くなっている。

次ページは : ■よもや日本でVクラスが売れるとは……

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