■よもや日本でVクラスが売れるとは……
といった背景を踏まえると、メルセデスは当初日本でVクラスが売れていることに驚いたに違いない。法人向けはともかく、彼らは一般の人がミニバンを買うなんて想像しなかったからだ。
よって1990年代のVクラスは日本のニーズに合ったシロモノではなかった。それもそのはず、工場はスペインの商業車専用ライン。2列目、3列目にシートはあってもそれは快適性を度外視したもので、本来は配達の荷物を積むスペースだったのだ。
もちろん駆動系も4気筒エンジンのFFパッケージ。パワー? ハンドリング? それよりも荷物がたくさん積めるほうを優先して設計されている。
■新型Vクラスがいよいよ今夏登場へ!
先日、そのメルセデスベンツVクラスに関するティザー画像が公開された。どうやら2023年の夏にお披露目するらしい。かなりのド迫力フェイスとなることからも、新型アルファードや新型レクサスLMに負けない高級ミニバンとなるのは容易に想像がつく。
思うに、ついにメルセデスの首脳陣が本気になったのであろう。これまではインターフェイスや安全装備の一部を乗用車部門と共有することで、高級車の一員であることを演じてきたが、これで路線はハッキリしたと思う。何たってこれまでVクラスのティザーは見たことないし、そこまでマーケットをくすぐる必要もなかったからだ。
それじゃ何が彼らを突き動かしたかというと、そこには中国マーケットがある。キラキラした高級SUVもそうだが、高級ミニバンのニーズが多いと言われるからだ。
■初代レクサスLMが中国でバカ受け!
それが証拠にレクサスは早い段階からアルファードをベースにしたレクサス版高級ミニバンを中国に投入してきた。2019年の上海モーターショーでアンベールすると、その後初代LM300hをインストアしたのだ。そしてタイなど東アジアでも展開し、アジアの富裕層に人気を博した。
そんなレクサスLMの新型モデルが今年4月、上海モーターショーでアンベールされたのをご存じだろうか。デザインはレクサスファミリーならではの迫力を持ち、最新のインターフェイスや装備、上質なシートの質感でさらなる高級感を表現している。
しかも今回は日本での販売がアナウンスされているだけに、国内メディアの反応がいい。パワーソースは? 装備は? 価格は? とリアルに求める人の心をくすぐる疑問が尽きないようだ。
■本気のメルセデスベンツ製ミニバンの出来はどうか?
という文脈で、今年の夏にメルセデスが本気になったミニバンが登場する。これまでMBUXに代表される最先端の装備をじわじわと追加してきたが、今回はそれとは違って抜本的な改革が行われたと想像する。
要するに見た目や装備だけでなく高級車の走りを求めたはずだ。目指すのはサルーンの王道Sクラスであり、そのSUV版のGLSやBEV版のEQSにたどり着くだけの走りのクォリティは再現させなくてはならない。そうでないと、目の肥えてきた中国の富裕層マーケットもなかなか認めてはくれないであろう。
それはともかく、Vクラスの後、秋に新型レクサスLMの販売が決まっているから、日本の富裕層マーケットの一部がそれに反応するのは確か。そうなると、どれだけ大型ミニバンをエレガントに乗るかがテーマとなるだろう。
下手をすると下品になってしまいそうなカテゴリーだけにそこはセンスが必要だ。ホテルの送迎のような使い方でなく個人用であれば、ボディカラーは白と黒とグレーを外したほうがいいが、なかなかそれも難しい。リセールを含めるとディーラー側はそのあたりを薦めるからね。
まぁ、それでもあまりギラギラさせずに品よく乗るのが、賢い大人の男の流儀ってところだろうか。いずれにせよ、早く新型Vクラスの全貌を見たいものである。
【画像ギャラリー】新型ベンツVクラスはオラオラ顔でもはや新型アルファードや新型レクサスLMをも凌駕する?(11枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方ミニバン?図体がでかくて前に割り込まれたら、見通しが急に悪くなってイラつくのは
私だけかなぁ?ベンツの“V”クラスは全然威厳がなくて国産のミニバンにひけを取ってる
し、何故に売れてるのか甚だ疑問である...まぁ出来れば前に割り込まないでくれ !!!
こうしてイラつくドライバーが暴走や煽りやって捕まるんだよな。こわいこわい。
こういうバカな記事がオラオラを煽るから、図体が大きくて邪魔ではた迷惑なミニバンが増えて困る。ちっともミニではない。
オラオラと他のクルマを押し除けてよいのは救急車と消防車、パトカーだけだ。
この狭いニッポンでトラックと緊急車以外の車両は、車幅1300mm、車長3000mm(スバル360の仕様)以下に制限するべきだ。
もっとも銭ゲバ中国人に売りつけて金をふんだくってくるのは結構なことだ。
>よくフランス、イタリア、スペインではコンパクトサイズのハッチバックが人気というが、それは必要に迫られてのことである。
日本の道路も昭和の時代から変わらずの狭いところが多いです。
しかも、狭い道路の対抗側に下手くそミニバンドライバーが真ん中を走ってきて、何故かこっちが譲る羽目になる。下手くそは運転するな。
対面したトラックの方が端に寄せてくれる。
トヨタのアルファードとかが始まりかとは思うが、オラオラ顔だの威張れる形だの、品性の欠片も無い。
下品な形が流行りというのは人間性の低下を感じさせる。