流行らない最大の理由は、否定的な市場の反応とデザインの制約
「見た目」で採用が進んだシーケンシャルウインカーですが、採用が減っている理由もやはり「見た目」だと思われます。シーケンシャルウインカーについては、カスタマイズ感が強くチャラいというイメージがあること(「デコトラ」を想起させる)から否定派も多く、また最近は軽自動車にも採用されていることから、当初のような高級感や特別感を感じなくなってきています。
メーカーとしても、シーケンシャルウインカーを装備するためには、最低でも15cm程度の長さが必要であり、そうなるとフロントフェイスのデザインとスペースの自由度が制限されてしまうという課題があったため、ユーザーからの不評もあって、採用を見送り始めたのでしょう。当面はシーケンシャルウインカーが増えもしない、かといって廃れもしない状態が続くことが予想されます。
新たにダブルファンクション機能のライトが急増中
シーケンシャルウインカーの普及が停滞気味のなか、昨今は新たなスタイルのダブルファンクションとよばれるライトが急増しています。ダブルファンクションとは、デイライトとウインカーの機能を統合したもので、通常はデイライトとしてヘッドライトが透明または白く点灯するのですが、ウインカーを操作すると(操作した側の)デイライトは消灯してヘッドライトが黄色に点滅する、というものです。
ボルボやミニといった欧州車に採用されているほか、ハリアーやヤリスなど、最近トヨタが積極的に採用を進めています。2020年にデビューしたホンダの「N-ONE」では、ヘッドライト周辺を取り囲むように組み込まれたデイライトが、スバル「レヴォーグ」ではコの字型のデイライトが、ウインカーとしての機能を果たします。
2つの機能を兼ねるダブルファンクションにするメリットは、デザインをスッキリさせることですが、機能的に特に優れているわけでなく、シーケンシャルウインカーと同じように、あくまでも個性や新規性を演出するもの。今後トレンドになるかどうかはまだ不透明ですが、いまはシーケンシャルウインカーの人気を凌ぎそうな勢いがあります。
◆ ◆ ◆
クルマのライトは、LEDの普及で様々な形状や配光、配色に対応できるようになりました。ウインカーについても、変幻自在に変更できるため、シーケンシャルウインカーやダブルファンクションタイプだけでなく、今後さらに多種多様なライティングパターンが出現することになりそうです。
「ウィンカー」の人気記事を見る
コメント
コメントの使い方ボディの見た目に相反してカクカクした流れのシーケンシャルはとひと昔前の車かのような野暮ったさというか違和感を覚えます。滑らかだといかにもITって感じがして良いですが。
新型アルヴェルに採用されましたね。また流行りそう
半導体不足の煽りでしょう
シーケンシャルウィンカーの何が嫌って、ハザードにしたときに、内側から外側に「(何かの)扉が開きますよぉー!じゃじゃーん」みたいな感じになるのがクソダサなんだよな、、、
(シーケンシャルの全部の車がそうってワケじゃ無いのかな?)
シーケンシャルウインカー見てると、その点滅間隔で毎回毎回流れる方向に心理的に引っ張られるようで何かムカムカするんですよ。
昭和40年代後半、日産ブルーバード、ローレルが採用しておった。灯火は赤やったがな。その後いつの間にかなくなっておったところを見ると、今と同じように飽きられたちゅうことやね。
普通でいいよ
シーケンシャルは何か上手く言えないけど気持ち悪い
そんな中、マツダの心臓の鼓動をイメージしたウインカーはオシャレと分かりやすさを両立してていいね
ダブルファンクションは分かりにくいので嫌い
カロクロのような異型粒型、LSのような滑らか型、ロッキーのような輝度変化型、同じシーケンシャルでも個性があって見ていて楽しいんですけどね…年配の方々ほど昔のトラックの印象から受けが悪いんでしょうか?
初代日産ローレルのリアウインカーは流れるウインカーだった。
その当時の子供用自転車にも流れるウインカーがあった。