■数字が増えるほど新しい?
続いて、平仮名の次に記された数字の部分に注目してみよう。数字はそれぞれの営業所で「1」から始まる。単純に考えれば保有車両の通し番号だろうが、例えばある営業所が100台の路線車を持っていたとして、「1」が車齢的に最も古く、「100」が最新車になるのだろうか。
車号の数字と車両の年式をよくよく見てみると、恐らく最初は純粋に導入した順番だったと思われるが、一桁台の車号=旧いクルマの図式は既に当てはまらない。実例を挙げるなら「な5」は2017年式の三菱ふそうエアロスターであるが、「な154」は2007年式のいすゞエルガだ。
新車を導入すると、廃車や転属などで除籍されて空いている車号を当てはめるシステムになっているようで、どの番号になるかはその時々で1桁台だったり3桁台だったりと、結構バラバラらしい。
各営業所ともに、1〜100番台が一般路線バスとして使用する普通の路線車に割り振られている。
全部が全部そうではないのだが、200番台はコミュニティバス車両をはじめ連接バスやEV、300番台はスクールバスや送迎用車両、500番台は貸切車といった、番台ごとの法則性がある程度見られる。
■利用者目線での車号の使い道
前述の通り、あくまで業務用の管理記号・番号ということで、利用者へのメリットはあまりないかもしれない。車号を覚えておいて役立つ例外的なケースと言えば、バスの車内に忘れ物をした時だ。
車内の忘れ物は、一旦そのバス車両が所属する営業所で保管されることが多い。乗っていたバスがどこの営業所の車だか分かれば、問い合わせが早いわけだ。平仮名が使われる神奈中バスは、その点非常に覚えやすい。
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