クラウンといえば動くルーバー!! なんで伝統を守れなかったのよ今のクラウンは

■機械制御で快適になったから不要? スイングレジスターの復活はないのか

クロスオーバーとスポーツ以外のモデルには動くルーバー復活の可能性も!?
クロスオーバーとスポーツ以外のモデルには動くルーバー復活の可能性も!?

 現行車のエアコン制御は、昔に比べると本当に賢くなった。運転席・助手席の左右独立温度調整はもはや当たり前の装備になりつつあり、乗員の数や着座位置に応じてエアコンの出力を調整する機能も増えている。

 このような機能向上を考えると、車内空調を最適化させる上でスイングレジスターは不要なのかもしれない。

 スイングレジスター分のコストを他の装備に変え、クルマ全体の機能性を高めることが、メーカーのやるべきことだろう。

 これはクラウンクロスオーバーから伝統のスイングレジスターが消えた理由の一つだと思う。伝統というものは、見方によっては悪しき慣習。しがらみからクラウンが一歩抜け出した証だ。

 一方で、日本人の中には「変わらない」ことを良しとする見方があるのも事実。クラウンという長い歴史を持った車名を使うのであれば、変わらず残すべき部分も必要ではないだろうか。

「DISCOVER YOUR CROWN」、直訳すれば「あなたのクラウンを発見してください」というキャッチコピーが付いた16代目クラウンだからこそ、伝統を色濃く受け継ぐクラウンがあって然るべき。

 これまでのクラウンを、存分に継承するモデルを待ち望むファンも数多くいる。

 全ての要素を日本のために考え、日本人が作り出した名車が「クラウン」だ。世界へ羽ばたくクラウンだからこそ、日本の趣ある装備を搭載して、世界を驚かせることもあるだろう。

 クロスオーバー・スポーツ・エステートには似合わないかもしれないが、どうかセダンだけでも、和を感じさせるスイングレジスターの搭載を期待する。

 今後、クラウンは世界の名車になっていくはず。その中には日本人の感性を、そっとどこかに残しておいてほしい。

【画像ギャラリー】アスリート時代は短し!? 歴代クラウンイッキ見(14枚)画像ギャラリー

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