クルマにはたびたび補充しないといけないものがある。その筆頭はガソリン。その次にくるものは……ウィンドウウォッシャー液ではないだろうか? それなのにウィンドウウォッシャー液については意外と知らないことも多い。というわけで、今回はウィンドウウォッシャー液について話をしよう。
文/今坂純也(DIRT SKIP)、写真/写真AC、アイキャッチ画像/Adobe Stock New Africa
ウィンドウウォッシャー液ってどんな液体?
走行中に他車が巻き上げた泥水、駐車中に付着した黄砂や花粉などでクルマのウィンドウは簡単に汚れてしまう。
そんなときはウォッシャー液を噴射し、ワイパーを動かせばウィンドウはきれいな状態になる。
多くのウォッシャー液の主成分はエタノールやメタノールなどのアルコールと界面活性剤。これら洗浄成分に防腐剤や防錆剤、さらに着色料が入っているものもある。
タイプの違うウィンドウウォッシャー液は混ぜない!
最もスタンダードなタイプ、油膜を除去するタイプ、撥水効果のあるタイプ、寒冷地などで多く使われる解氷タイプ……と主に4タイプがある。
しかし、自分が使っているウィンドウウォッシャー液がどのタイプなのか、間違いなく答えられる人は少ない。
見ただけではどんなタイプかを判断することは難しいウィンドウウォッシャー液なのに、ガソリンスタンドなどでは問題なく補充してくれるので、「たぶん混ぜてもいいんじゃないの?」と思う人もいるだろう。
だが結論からいうと、「混ぜないほうがいい」が正解である。
特に、油膜を除去するタイプと撥水効果のあるタイプはNG。
ガラス面の油膜や汚れなどを除去するものと、コート剤でコーティングして撥水効果を発揮するものはいわばまったく逆の性質を持っている。
混ぜれば効果を発揮できないうえ、ウォッシャーノズル(ウォッシャー液の噴射口)を詰まらせることもあるのだ。
混ぜないためには、残量が少なくなってからウィンドウウォッシャー液の操作レバーなどを操作して、いまあるものが完全になくなってから新しいものを入れること。
操作レバーを操作することでウィンドウウォッシャー液は出続けるが、この行為自体が「ウォッシャーモーターに負担をかける」。
ほとんど残量がなくなった状態でさらに最後まで噴射させる目的で操作レバーを操作することが「長く空打ちをしても負担をかける」という人もいる。
必ず壊れるというものではないが、まったく問題ない行為とはいえない。
壊れたウォッシャーモーターの交換に1万円前後はかかるので、心配な人はホースで延長させた新品の灯油ポンプなどを使って残量を抜くか、サイフォンの原理を利用してホースで吸い出すなどをお薦めする。
コメント
コメントの使い方アイサイトは二眼カメラ差異が命なので、そこを屈折率変えて狂わしてしまったら元も子もないです。
じゃあ他社みたいにレーダー併用式にすればと言われますが、それが無いからこそ安価で高水準を提供できているんですね。
撥水コートもウォッシャー液も変なもの混じっているのはやめたいですし、使用後は帰ってから拭き取りしたいですね。どのみちウォッシャー使う状況なら車汚れてるでしょうからついでに。
ちょっと内容から外れますが、間違ってウォッシャー液をラジエタークーラントのリザーブタンクに間違えて入れるユーザーがたまに居ます。間違えると場合によっては結構面倒な作業です。配置や視認性は考えて設計してほしいですね。あとちゃんとしたウォッシャー液でも、数年同じものだとタンク内にヘドロみたいなのが溜まってノズルが詰まることがあります。ウォッシャーが出なくなるだけですが、車検に受からないんですよ。