見た目はイカツイけど中身は穏やか!? 「狼の皮をかぶった羊」クルマ 5選

遅くたって見た目が速そうで走りも楽しめるホンダのCR-Zはやっぱり”いいクルマ”!

見た目はカツカツだけど中身は穏やか!? 狼の皮をかぶった羊が一番いい!!
デザイン、パッケージング、走行性能のすべての領域において、ホンダの先進技術が投入されたCR-Z

 1.5リッターi-VTECエンジンと独創のハイブリッドシステムであるIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を組み合わせた先進的なモデルとして、2010年2月に発売されたCR-Z。

 往年の名車であるCR-Xを彷彿させるスタイリングと走りのホンダブランドというふたつの要素を満たした一台なだけに、デビュー当時はスポーツカーファンの期待も大きかった。

 しかし、蓋を開けてみれば初期モデルが搭載した最高出力120ps&最大トルク15kg・mにも満たない直列4気筒SOHC 16バルブエンジンの非力さは否めず、“スポーツカーにしては遅い”だけでなく、ハイブリッドにしては燃費が悪いなどという評価があったことも事実。

 とはいえ、走行状況やドライビングスタイルに応じてSPORT、NORMAL、ECONの3つの走行モードが選べるホンダ初の3モードドライブシステムを搭載したり、ハイブリッドカーとして世界初の6速MT、CVT車にはパドルシフトを標準装備するなど操る楽しさは存分に味わうことができた一台だった。

 また、専用のサスペンション、ボディの軽量化&高剛性化、徹底した空力処理などによって実現した俊敏かつ安定感のあるハンドリングなどが高く評価され、第31回 2010~2011 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。

 流麗かつ存在感あるスタイルは今見ても新鮮であり、現在の中古車市場においてはマイナーチェンジ前の2010年~2011年モデルであれば10万円代~100万円と比較的手が出しやすいこともまた事実だ。

“マツダ RX-8=遅い”は高回転型のNAロータリーエンジンゆえの勘違い!?

見た目はカツカツだけど中身は穏やか!? 狼の皮をかぶった羊が一番いい!!
1995年のRX-01や1999年のRX-EVOLVといったコンセプトカーやデザインモデルを経て登場したRX-8。そのデビューはRX-7の生産終了から8カ月後の2003年4月だった

 REとGENESISを掛け合わせたRENESIS(レネシス)と銘打った新ロータリーエンジンを搭載したRX-8は2003年4月に登場。

 従来のペリフェラル排気ポート方式からサイド排気ポート方式に変更して出力、燃費、エミッションの改善を図ったRENESISは、フューエルインジェクターや点火プラグの改良などによって低燃費&高出力でかつクリーンな排出ガスという三拍子揃った654cc×2ローターの新世代エンジンとして注目を集めた。

 デビュー当時は最高出力250ps&最大トルク22.4kg・mのハイパワーユニットと、最高出力210ps&最大トルク22.0kg・mのスタンダードユニットの2種類を設定。

 スペックだけ見れば必要にして十分にも思える両ユニットだが、回転数を上げなければ美味しい部分を享受できない高回転型エンジンであったがゆえに公道ではそのパフォーマンスを存分に発揮することができず、現役時代の走りの評価はやや低かった。

 しかし、スポーツカー然としたクーペフォルムでありながら大人4人がゆったり乗ることができる空間を有する4シーターだったことや観音開きのフリースタイルドアシステムの採用で実用面での配慮がなされていたことなど、印象が薄かった走りを補って余りある魅力を満載した一台であったことは言うに及ばない。

 ちなみに、現在の中古車市場における平均価格は100万円前後と比較的リーズナブルだが、マツダ最後のロータリーエンジン搭載車という付加価値からか値上がり傾向にある。

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