マツダ ロードスター 30年の歩み 時代に挑み貫いた志


3代目は歴代初の3ナンバーに!

2005年~2015年まで販売された3代目ロードスター。全長×全幅×全高は3995×1720×1245mmで初の3ナンバーに。写真は外観が変わった改良後モデル

 3代目のNC型ロードスターは2005年8月に登場。3代目も意のままの気持ちいい走りを追い求める姿勢は変わらない。

 ただし、衝突安全などの安全要件が厳しくなったので、ボディはひと回り大きくなり、ホイールベースは65mm延びた。新設計のプラットフォームを採用し、リアサスペンションも一新している。

 ファニーフェイスだが、フェンダーまわりはブリスター風デザインだ。ボディは大きくなった。だが、軽量化を徹底し、車両重量は60kgの増加にとどめている。

 重量増加に加え、17インチタイヤを採用したから、パワーユニットを強化した。選ばれたのは1998ccの直列4気筒DOHCエンジン(LF-VE型)だ。

 シーケンシャルバルブタイミング機構や可変吸気システムなどを採用し、これに新設計の6速MTと5速MT、そして電子制御6速ATを組み合わせている。チルトステアリングの採用も大きなニュースだ。

 サスペンションは、フロントはダブルウイッシュボーンのままだが、リアはダブルウイッシュボーンに替えてマルチリンクを採用した。ボディ剛性を高めたことと相まってコントロール性を向上させている。

 この年の日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたNC型ロードスターは、2006年夏に電動開閉式のパワーリトラクタブルハードトップ(RFT)を追加設定した。高速走行時や雨天時は、ソフトトップよりはるかに快適だ。開閉に要する時間は12秒ほどだった。

 20周年限定車が登場するのは2009年7月だ。走りの質と快適性を高めたのが3代目のNC型ロードスターである。

「原点回帰」のロードスターが30年間貫き通した美学

2015年発売の現行型ロードスター。全長×全幅×全高は3915×1735×1235mm。原点回帰を志し、ボディサイズ・エンジン排気量ともに小型化

 4代目は2015年6月にベールを脱いだ。時代が求めるダウンサイジングと軽量化に挑んだのが4代目のND型である。高張力鋼板の採用により車両重量は990kgに抑え込んだ。

 クルマとドライバーが一体となるとともに、パッセンジャーも気持ちよくドライブを楽しむことができるクルマへと成長したのが4代目である。

 日本向けのロードスターに搭載されるパワーユニットは、SKYACTIVテクノロジーを採用した1496ccの直列4気筒直噴DOHC(P5-VP型)だ。

 2016年11月には「RF」と名付けたリトラクタブル・ファストバックを投入する。エンジンは1997ccの直列4気筒直噴DOHC(PE-VPR型)を積んでいる。この年の4月には累計生産台数100万台の偉業を達成した。

 4代目まで、30年にわたって「人馬一体」を貫き通した孤高のスポーツカーが、マツダのロードスターだ。