自動化機能のなかでもとりわけ評判がイマイチ!? 雨を感知して動く「オートワイパー」
雨天時の走行には欠かすことのできないのがフロントガラスに付着した水滴を拭き取るためのワイパー。高級車や上位グレードの車種を中心に、このワイパーも自動化が進んできている装備のひとつだ。
オートワイパーなどの通称で知られるこの「雨滴感知式ワイパー」は、センサーによってフロントガラスに付着した雨粒や汚れなどを検知し、雨量に合わせて自動的にワイパーを動かすシステム。
一見、便利そうにも思えるものの、わずかな小雨にまで反応して激しくワイパーが動いたり、反対に土砂降りにもかかわらずワイパーが動いてくれないといったこともあり、不満を持つドライバーも少なくないようだ。
また雪の多い地帯では、フロントガラスにたまった積雪をセンサーが感知してしまい、何も降っていないにもかかわらずエンジンをかけた途端にワイパーが動き出すことも。
わずかに積もった程度の雪ならば問題ないが、積雪量が多い場合は突然ワイパーに大きな負荷がかかり破損する可能性もあるため、冬場はオート機能を切るなどの対策が必要となってくる。
さらに、フロントガラスの汚れを拭き取ろうとした際にセンサーが反応して突然ワイパーが動き出してしまい、指を挟むといった事例も。
ガソリンスタンドなどでフロントガラスを拭いてもらっている最中にワイパーが動き出し、スタッフにケガをさせてしまっては目も当てられないので、給油時などはエンジンを停止するだけでなく、イグニッションがオフになっていることもしっかりと確かめたい。
「ワンタッチウインカー」は消し忘れ対策としては有効だが…
欧州車を中心に採用され、このところ国産車でも標準で装備される車種が増えてきた感のある自動化機能が「ワンタッチウインカー」だ。
右左折や車線変更といったクルマの動きを周りに知らせるためのウインカーは、国産車ではハンドル右にあるレバーを上げ下げすることで点滅し、ハンドルをセンター位置に戻すと自動的に消灯するのが一般的。
これに対してワンタッチウインカーは、レバーを軽く押すことで、ウインカーを3回(車種によっては5回)だけ自動的に点滅させる機能だ。
比較的短時間で完了することが多い車線変更時などに重宝する機能で、ハンドル操作が小さい場合でもウインカーの消し忘れがなくなるというメリットがあるとされている。
ところがこのワンタッチウインカー、点滅時間が短いため使用するシーンによっては違法になるのではという指摘も。
教習所でも習ったかと思うが、車線変更や右左折の合図としてウインカーを出すタイミングは、「進路を変えようとする約3秒前」および「右左折をする交差点の約30m前」であることが、道路交通法で定められている。
この合図は車線変更や右左折が完了するまで必要なため、点灯時間が3秒に満たないと思われるワンタッチウインカーは道交法が定める要件を満たしていない可能性があるというワケだ。
このように、その使用に関してはやや不透明な点があるだけに、安全性も踏まえ、通常のウインカー操作と併用するのが無難かもしれない。
便利であるいっぽう、正しい使い方や機能を理解しておかないと、事故やクルマの破損、さらにケガの可能性まであるクルマの自動化機能。自分の感覚に合わずストレスがたまるようであれば、いっそのことその機能をオフにし、あえて使わないという選択をするのもありなのかもしれない。
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コメント
コメントの使い方特に気をつけなければいけないのが、壁やブロック塀などがあり、ミラーを畳んだ状態でないと入ることができないような狭小スペースにクルマを止めなければいけないシチュエーション。
そんな所に止めなければならないシチュエーションがそもそもおかしいw
無知が意気揚々としゃしゃり出てくんな。