10年に一度の猛暑日……なんて日が連日続いている。ということで、水分補給を頻繁にしている人も多いだろう。しかし、その飲料の成分が運転に悪影響を及ぼすおそれも……。暑~いいまだからこそ、運転前、運転中にぐいーっと……としちゃいけない飲み物を知っておこう。
※ノンアルコール飲料の定義に誤りがありました。正しくは「アルコール度数が1%未満の飲料」でした。訂正してお詫び申し上げます。
文/藤原鉄二、写真/写真AC
ノンアルコール飲料はアルコール0.00%であることを確認せよ!!
巷にはノンアルコール飲料があふれ、売り上げも右肩上がり!! ノンアルコールビールなどを提供するパーキングエリアもちらほら。
ということで、真夏のドライブ中でも堂々とビールを飲んでいるような気分で喉の渇きをいやすことができるという、ビール好きにとっては天国のような状況となっている。
しかし、法的な縛りはないものの、ノンアルコール飲料を未成年が飲むことはNGとされている。ということで、ノンアルコールとはいえ、運転中にノンアルコール飲料を飲むことに不安を覚えている人も多いはず。
実は慎重になるのが正解。厚生労働省では、「アルコール度数が1度未満の飲料」をノンアルコールと定義づけしているからだ。つまり、ノンアルコール=アルコールゼロではないということ。
たとえば、ノンアルコール飲料とされているホッピーのアルコール度数は0.8%。数値的にはノンアルコールだが、微量のアルコールが含まれているのだ。
そのため、運転をする予定があるときにノンアルコール飲料を飲む場合、必ず「アルコール0.00%」であることを確認する必要がある。
ちなみに、サービスエリアで販売されているものに関しては問題ないことが確認されているため、安心してOKだ。
栄養ドリンクは要注意、エナジードリンクはOK
栄養ドリンクのなかには、アルコール飲料に分類すべき量のアルコールが含まれているものもある。もちろん、ほとんどの栄養ドリンクのアルコール度数は0.1%程度とごくわずか。これは生薬の抽出のためにアルコールを使用するため、それが微量ながら残ってしまうからだ。
栄養ドリンクを1本くらいなら運転に支障はないとはいわれているものの、アルコール分解酵素の分泌量が少ない、または働きが悪い人は少量のアルコールを摂取してもアルコールが検出されてしまうことがある。
「自分はお酒に強いから大丈夫!」と思う人も多いかもしれないが、日本人の約5割はアルコール分解酵素の分泌量が少ない、または働きが悪いことがわかっている。つまり、酒に強い自慢の人であっても体質的にはそうでもないという人がかなりの割合でいるということだ。
酒に強いというのはあくまでも主観で、本当のところはアルコール分解酵素の状況を測定するなどの検査をしなくてはわからないのだ。
いっぽう、エナジードリンクにはアルコールは入っていないので安心して飲める。
栄養ドリンクとエナジードリンクの区別がつかない場合、パッケージの表示を確認しよう。栄養ドリンクは医薬品もしくは医薬部外品と記載されている。エナジードリンクは清涼飲料水と記載されている。
コメント
コメントの使い方エナジードリンクの飲み過ぎも良くない、糖分が多いから人によってはむしろ眠くなるぞ
厚生労働省では、「アルコール度数が1度以上の飲料」をノンアルコールと定義づけしているからだ。
↑1度未満の間違いでは?