■個性を重視するあまり実用性が二の次に!?
●水野和敏 取材メモ
・低く構えたプロポーションは革新と個性を主張するプリウスの在り方を示すもの。思い切り割り切ったことがわかる。
・2Lに排気量拡大したハイブリッドシステムは熟成され、トルクの出し方やレスポンスなど、洗練度が増している。
・195/50R19サイズのタイヤが操縦性と乗り心地、燃費をハイバランス。
新型プリウスは、従来の先進ECO技術に優れた優等車という立ち位置が継続できないことがわかっている。そこで思い切った割り切りとともに、新たな生き残りの道を模索し「強烈なユニーク性を表現した革新性」に存在の意義をかけてきた。
その狙いは理解できるし、その道を選択したメーカーの企画意図もわかる。
しかし、強烈なユニーク性を優先したスタイルと引き換えに、人間工学的な実用性や安全視界の確保など、クルマとして当たり前の優先項目をここまで割り切った販売戦略には驚きと同時に疑問も感じる。幅狭大径タイヤの採用などの技術進化は高く評価する。
●トヨタ プリウスZ E-Four主要諸元
・全長:4600mm
・全幅:1780mm
・全高:1430mm
・ホイールベース:2750mm
・最低地上高:150mm
・最小回転半径:5.4m
・車両重量:1480kg
・エンジン:直列4気筒DOHC
・総排気量:1986cc
・最高出力:152ps/6000rpm
・最大トルク:19.2kgm/4400-5200rpm
・モーター出力/トルク:F:113ps/21.0kgm R:41ps/8.6kgm
・トランスミッション:電気式無段変速機
・WLTCモード燃費:26.7km/L
・Fサスペンション:ストラット
・Rサスペンション:ダブルウイッシュボーン
・タイヤサイズ:195/50R19
・車両価格:392万円
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