道なき道を行く陸の王者こと三菱のパジェロで“男のロマン”に浸るべし!
チリ・アルゼンチン地方南部パタゴニア地方に生息する野生の猫であるパジェロキャットが車名の由来となっているパジェロは1982年5月にデビュー。
当初はメタルトップとキャンパストップの2種類のボディタイプが設定されたが、翌1983年3月に5ナンバー車を、7月にはロングボディ車を、1985年にはAT車を追加するなどバリエーションを充実させていった。
1985年といえば、パジェロが世界一過酷なモータースポーツとして知られるダカールラリーで初めて総合優勝した年でもある。
1988年9月には150psの最高出力を発生したV型6気筒ガソリンエンジン搭載車を追加し、かつディーゼルターボエンジンもインタークーラーの採用で94psにまで出力を向上。
足回りもリアサスペンションをリーフ式から3リンク式コイルに改良し、オフロード性能と扱いやすさの両立が図られた。
その後、1991年1月に2代目、1999年9月に3代目、2006年10月に4代目が登場。
1983年に参戦を開始したダカールラリーでは12回の総合優勝を飾り、陸の王者としての地位を確立したパジェロだったが、販売不振などの理由から2019年に国内向けの生産を終了し、海外向けも2021年7月に終了。それを受けて2019年4月にFINAL EDITIONが700台限定で発売し、37年に及ぶ長い歴史に幕を閉じた。
そんなパジェロは中古車市場でもタマ数は多く、価格帯も下は約50万円からと入手しやすいのがうれしいところ。
とはいえ、先述のFINAL EDITIONは400万円以上、“パジェロ15年の集大成”として1997年に登場した競技向けベース車両のエボリューションは800万円前後というハイプライスで販売されている。
買いたくても高くて買えない日産 S15シルビアの価格高騰はどこまで続く?
旧車価格の高騰はいまに始まったことではないが、なかでもひと際人気が高いモデルといえば、7代目のS15シルビアといっても過言ではないだろう。
1999年1月に登場したS15シルビアは3ナンバーボディで肥大化したS14シルビアで失った人気を取り戻した救世主的存在であることは周知のとおりで、S15ではボディを5ナンバーサイズに戻してスリム化を図ると同時に足回りやボディ剛性の強化を実施。
グレード構成も従来のK’s、Q’s、J’sという3つから、ターボエンジンを搭載したスペックRと自然吸気エンジンを搭載したスペックSのふたつに刷新された。
そのなかでも人気を集めたのは、上位グレードのスペックRだ。
MT車で250ps、AT車は225psという最高出力を発生した2.0リッター 直列4気筒DOHCターボエンジンをはじめ、クロスレシオ化や1~3速にトリプルコーンシンクロを適用した6速のマニュアルトランスミッション、さらには後輪を操舵させることでレーンチェンジや旋回時の車両安定性を高める電動スーパーハイキャスパッケージや直進安定性と旋回性のバランスに優れるヘリカルリッターSDなどを採用して、より先鋭的でかつ刺激的な走りを提供。
S15発売当初のキャッチコピーである「動イズム」を体現したハイスペックが与えられていた。
そんなS15の中古車市場における平均価格は300万円前後で推移しているが、走行距離が少ないワンオーナー車となると500万円オーバーという。
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