オシャレでハイセンスな国産エステートのさきがけ! アコードワゴンがなくなってしまったのはなぜ?

■この高級感はベースがアキュラならではだった5代目(2008年)

5代目アコードワゴンはアコードツアラーに改名。内外装のクォリティは圧倒的だった
5代目アコードワゴンはアコードツアラーに改名。内外装のクォリティは圧倒的だった

 このモデルは成り立ちが「欧州向けアコードのアキュラ(トヨタのレクサスに相当するホンダの高級ブランド)版となるTSXを日本仕様としたもの」に大きく変わった。

 そのためボディサイズはアコードワゴンからアコードツアラーに車名が変わった。ボディサイズは全長4750×全幅1840×全高1470mmと、特に全幅が一気に大きくなった。なお、この当時の北米向けアコードは日本でも3.5LのV6を搭載し、インスパイアの車名で販売された。

 4気筒の2.4Lエンジンでスタートし、のちに価格を下げた2Lを追加したアコードツアラーはアキュラTSXの日本仕様という成り立ちもあり、300万円台前半が中心だった価格帯を考えると望外なくらい各部の質が高いクルマで、当時オーナーの満足度は高かったに違いない。

 しかし、この時点でステーションワゴンに対する需要が減少していたのに加え、登場したのがリーマンショックによる不景気が始まったところというタイミングの悪さもあり、販売は低迷。アコードのステーションワゴンはこのモデルを最後に絶版となった。

 アコードのステーションワゴンはひっそりと姿を消してしまったが、日本車のステーションワゴンの王者として長年君臨したレガシィツーリングワゴンに10年以上一矢報いたのに加え、絶版となったモデルが多いミドルステーションワゴンにおいてはそれなりの年月で販売されたことを考えれば、まあまあ幸せなクルマだったとも言えるのではないだろうか。

【画像ギャラリー】国産エステートの王者、レガシィツーリングワゴンに対抗した歴代アコードワゴン(20枚)画像ギャラリー

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