新型センチュリー発表で改めて問う 世界最高級車のトレンドは「あのかたち」が主流になってゆくのか?

イタリア伝統の跳ね馬もついにSUV化 フェラーリ「プロサングエ」

 地を這うように低い王道スタイルのスーパーカーをつくり続けていたフェラーリからも、SUVタイプが登場している。ただしフェラーリはSUVという表現はせず「フェラーリ史上初の4ドア4シーターモデル」と表現している。車名の「プロサングエ」とは「純血=サラブレッド」の意味であり、フェラーリの歴史とDNA、快適性の融合を最新の技術で具現化したモデル、とのことだ。

 6.5L V12自然吸気ガソリンエンジンは最高出力725馬力を誇り、最大トルクは716Nmに達し、0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は310km/hというパフォーマンス。大人4名が快適に着座できるリッチなスペースで、この性能を上質かつレーシーなインテリア、そしてフェラーリサウンドと共に堪能できるのは、このプロサングエしかない。価格は税込4760万円からだ。

SUVではなく、フェラーリ史上初の4ドア4シーターモデルとのこと。観音開きのサイドドアは個性的だ
SUVではなく、フェラーリ史上初の4ドア4シーターモデルとのこと。観音開きのサイドドアは個性的だ

ドイツの硬派なチューナーが本気のSUVを造るとこうなる アルピナ「XB7」

 アルピナは、BMWモデルをベースとする独立した自動車メーカーだが、BMW社からも公認を受ける歴史あるメーカーだ。「控えめ」を美学としたそのチューニングスタイルは、機能的な外観と大人の雰囲気を持つ細いスポークデザインのアルミホイールなど、高い品質と職人による手作業が特長の、玄人好みのモデルだ。

 控えめといいながらも、BMWの「X7」をベースとするXB7は全長5,180mmを超す巨体なだけに迫力は満点であり、まるで周囲を蹴散らしながら走るかのような存在感がある。4.4L V8ツインターボエンジンの最高出力は621ps、0-100km/h加速は4.2秒と、中身は決して「控えめ」ではない本格スポーツSUV。価格は税込2790万円からだ。

エアロパーツは控えめだが、迫力のボディサイズとパワフルなエンジンは決して控えめとはいえない
エアロパーツは控えめだが、迫力のボディサイズとパワフルなエンジンは決して控えめとはいえない

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 外観のカッコ良さだけでなく、広い車内で快適にくつろぐこともできるのが、超高級SUVのよさ。センチュリーの新たなモデルも、SUVをつくろうと思ったわけではなく、伝統に新しいライフスタイルを融合し、最新の技術で具現化したらこうなった、ということなのだろう。

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