スペーシア ベースさえあれば高価でデッカイSUVはもういらない?
史上空前のアウトドアブームや車中泊人気が追い風となり、売れに売れているSUV。
そんな状況にあって人気を集めているのが、商用車の積載性や広い荷室空間に乗用車のデザイン・快適性・運転しやすさを融合して遊びと仕事の両刀使いを可能にしたSUVテイストの軽商用バン=スペーシア ベースだ。
軽商用車というと“ビジネスに特化した簡素なつくり”をイメージする人も多いだろうが、それとはあきらかに一線を画すスペーシア ペース。
エクステリアひとつとってもフロントグリル、ドアハンドル、ドアミラー、バックドアガーニッシュなどの加飾をブラックで統一した今風な装いが採用されている。
パッケージングも低く抑えた荷室開口地上高による使いやすくて荷物が出し入れしやすい荷室空間、乗り降りしやすいシート高や乗り心地のよいフロントシートによる快適な前席空間を両立している。
しかし、それ以上にスペーシア ベースの魅力をより増幅させているのが、全車に標準装備される685×1130mmの“マルチボード”で車内を自由にアレンジできることにある。
このマルチボードは取り付ける位置を変えることによってデスクスペースを確保できたり、荷物を上下に分けて積むことができたり、荷室をフルフラットに変えることができたり、荷室を前後に分割できたりと、その名のごとくマルチな使い方ができる優れものなのだ。
他にも背もたれを前に倒すとテーブルになる助手席シートバックテーブルをはじめ、多彩なカスタマイズに対応する10箇所のユーティリティーナット、暗い車内での作業に重宝するLEDルームランプなど、きめ細かな配慮がなされた装備も充実。
それでいて、価格139万4800円~166万7600円とリーズナブルなのだから人気が出るのも当然だろう。
そこかしこにホンダのN-BOX……の事実が安かろう良かろうの証明!
2023年上半期(1~6月)の販売台数が11万2248台となり、新車販売台数第1位を獲得したN-BOX。
軽乗用車最大級の室内空間や質感の高いデザインに加え、全タイプに標準装備した先進の安全運転支援システムのHonda SENSINGや優れた走行性能・燃費性能などが好評を博し、幅広い層のユーザーから支持を集めていることは周知のとおり。
2011年12月にNシリーズ第一弾としてデビューしたN-BOXは、それまでの軽乗用車の概念を超える広さ、快適さ、経済性を武器にホンダが得意とするミニバンの魅力をそのまま軽乗用車に凝縮したミニ・ミニバンを目指して開発。
独創のパッケージングテクノロジーであるセンタータンクレイアウトと新開発のパワープラントを組み合わせて軽乗用車として最大級の室内空間を作り出すとともに、新開発のエンジンとトランスミッションにより力強い走りと燃費性能を両立した。
そして、2017年9月のフルモデルチェンジでは高効率フロアフレーム構造や高張力鋼板の適応拡大に加え、新たな接合技術を導入することで軽量化と高剛性化を両立。
パワートレーンも自然吸気エンジンにi-VTECを、ターボエンジンには電動ウェイストゲートを、いずれも軽乗用車で初採用された。
さらにCVTやサスペンションの高性能化、フロントピラーの極細化による前方視界の向上など、あらゆる面で大きく進化を果たした結果、発売後約1カ月での累計受注台数は5万2000台超えを達成し、現在も人気を維持している。
そんなN-BOXは今秋に3代目が登場予定。ホンダのホームページでもすでに新型の情報は公開されているが、正常進化を果たした3代目がいままで以上に人気を集めることは想像に難くない。
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